「生き方としてのパパラッチ」SCOOP! Movieアパートさんの映画レビュー(感想・評価)
生き方としてのパパラッチ
モチーフがモチーフだけに何か報道倫理を問うような目線の映画なのかと思ってたけど、見てみると徹底してパパラッチに寄り添った 生き方 としてのパパラッチの話だった ただしその行為に対して作り手はジャッジを下さないように配慮した距離感を保ってたように感じる
福山雅治のキャスティングは そして父になる でどーしても父親に見えない福山雅治を父親役にすることで登場人物の抱える葛藤により説得力が出たのと同様の効果がこの映画でも出てた気がする
少し不自然なほどゲスな静という役どころに無理やり押し込められた福山雅治がかもしだす(あるいは受け手が一方的に感じ取ってしまう)迷いが静の抱える迷いとリンクしてるような気がしてよかった
逆にリリーフランキーは、本当はそんな人じゃないのにもうそういう人としか思えないヤバすぎる演技だった スピルバーグが そして父になる を見て 彼は何者なんだ? と是枝監督に聞いたらしいけど本当にこの人はどんな役やらしてもすごい
吉田羊と滝藤賢一の関係もすごく良かったし、二階堂ふみのゆとり新入社員からのラストの成長はどストレートに楽しかった
そして予告から想像するところとは全然別のポイントに来るプロット的山場の後、ついに解き放たれる スター福山雅治の輝きがなければ成立しないラストの切れ味も凄い良かった
とても満足
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