「記憶に残る作品ではない」美女と野獣 gomagomahiyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶に残る作品ではない
ミュージカルが好きで美女と野獣は自分の披露宴でも歌ったほど大好きな作品。
だからとても楽しみ&不安な気持ちで見に行きました。
まず世界観がさすがディズニー!使っているキャスト数が半端ない。村人全員で歌う『変わり者のベル』とかディズニー感満載で楽しい!
ガストンも超歌うまい!
ベルが歌いながら村はずれの丘まで駆け上がって歌うシーンなんかはサウンドオブミュージックさながらでディズニー感満載!
城のコグスワーズやルミエール、ポット婦人も楽しいし、野獣も表情豊かで良かった!
でも★は3
なぜか。
キャストとミュージカル曲のアレンジがイマイチ!
まず、なんといってもエマ・ワトソンが原因。やはりベルのイメージとはかけ離れた女優さんなんです。ハリーポッターも好きなので彼女の成長した姿はとても好きなのですが
顔が男前すぎる!
エマ・ワトソンはやはり活発で男勝りで悪知恵が働くような役が合ってると思う。顔が怖いのよ。『村一番の美人なのに本に夢中な変わった女の子』には決して見えないのだ。
恐らくあの一本線眉毛のせいだと思うんだけど(笑)
あとエマワトソンは顔が童顔で胸も無いので幼顔の日本人からみても10代後半に見える。海外からしたら小学生位に見えるのではないか?ベル役はもう少し大人な女優さんにやってもらいたかった。
それ以外のキャストがすべてイメージ通りなのに最重要のベルが最もかけ離れた女優さんでは違和感半端ないのだ。エマワトソンはとてもかわいいし、歌も悪くなかったし(とてもうまい!と言うよりは素直で良い声)大好きな女優さんだが、『ベル』ではないのだ。なぜにディズニーはエマワトソンを使ったのか分からない。
次は野獣。
野獣のキャラクターはとても良いと思うんだけど動きのCGは二流!これだけCG技術が進んでその最先端をいってるディズニーがなぜこんなモロCGです!とわかるような野獣を作ってしまったのか理解できない。「これCG?実写?どっちなの?」位の技術力を見せてほしかった。それくらいの技術力は持っているのに。
動きの悪い野獣と童顔のエマワトソンが踊るのを見てもなんか感動しないのです。
野獣がただのロリコンオヤジにしか見えなくて(笑)
最後はラストシーン。ドタバタ踊るエマワトソンと王子様に優雅さとは何なのかと問いたい。もっと違うラストカットがほしかった!お茶を入れている王子様の横で本を読みふけっているベルみたいなラストカットが最後に有れば納得できたのに…
ミュージカル曲に関しては『変わり者のベル』と『強いぞガストン』は良かった!
この映画で一番光ってたのはガストン。とにかく歌がうまい!強いぞガストンは超楽しかった!
『愛せぬならば』はミュージカル舞台版のみなのでその代わりに新曲が入っていたが、アラン・メンケンさがあまり感じられない曲で「うーん盛り上がらない…」と首をひねった。良い歌なんだけどね…
『独りぼっちの晩餐会』は…うーーん。良かったけど…楽しかったけど…うーーーん。
全体的に綺麗で楽しくさすがディズニー!
という作品。ダメダメな映画ではない!とても素敵な映画だったが、思い入れが有りすぎて私には物足りなかっただけだと思う。
DVD買ってまで観たいとは思えない作品だった。