「映像は魔法、物語は王道。MCUの新境地」ドクター・ストレンジ アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は魔法、物語は王道。MCUの新境地
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『ドクター・ストレンジ』は、MCUにおける“魔術”の扉を開いた、まさに異次元のヒーロー誕生譚です。物理法則をねじ曲げるような映像表現の数々は、まさに映画館で体験すべき“魔法”であり、ビジュアル面だけでも他作品と一線を画すインパクトがあります。
主人公スティーヴン・ストレンジのキャラクターも魅力的で、天才だが傲慢な外科医がすべてを失い、己と向き合いながら新たな力と責任を得ていく姿は王道ながらも感情移入しやすく、MCUにふさわしい成長ドラマに仕上がっています。ベネディクト・カンバーバッチの知的かつユーモラスな演技も好印象。
ただし、物語構造はやや定番で、ヴィランのカエシリウスにあまり深みがなく、盛り上がりに欠ける部分があるのは惜しい点。また、後半の展開はテンポこそ良いものの、魔術バトルのルールが分かりにくく、若干混乱する場面もありました。
とはいえ、「時間を使ったラストバトル」や「アストラル体」など、他作品では見られない独自のアイディアに富んでおり、新たなMCUの可能性を感じさせてくれる作品です。
総合評価は4.0。 世界観の斬新さと映像美はMCU屈指。多少の弱点はあれど、“魔術師ドクター・ストレンジ”の第一歩としては十分すぎる完成度です。
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