「友情か、正義か。ヒーロー同士の衝突が胸を打つ」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
友情か、正義か。ヒーロー同士の衝突が胸を打つ
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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、MCUの中でも群を抜いて感情の揺さぶりが強い一作です。アベンジャーズが「敵」として戦う構図は衝撃的で、単なるアクション映画にとどまらず、ヒーローという存在の本質を問う重厚なドラマに仕上がっています。
キャプテン・アメリカとアイアンマン、それぞれの信念には納得できるだけの説得力があり、どちらが“正しい”か簡単に割り切れない構造が非常に巧妙。特に最終盤での個人と国家、友情と責任がぶつかり合うシーンは、ヒーロー映画でありながら“人間ドラマ”としての深みを感じさせてくれます。
加えて、新たに登場するブラックパンサーとスパイダーマンが物語に鮮やかに絡み、重くなりすぎがちなテーマの中でもテンポとバランスが保たれています。空港でのヒーロー総出の戦闘シーンは、まさにファンの夢を具現化した名場面です。
惜しい点としては、あまりにも多くのキャラクターを抱えているため、ドラマの焦点がやや散漫になった瞬間があること。また、“キャプテン・アメリカ”単独作としては、ややチーム映画寄りになりすぎた感もあります。
総合評価は4.5。 MCUのターニングポイントにふさわしい密度とドラマ性を兼ね備えた傑作。エンタメでありながら、信念の違いが生む痛みを丁寧に描いた一作です。
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