「これは求めているヒーロー映画ではない」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ 字幕 アンゼたかしさんの映画レビュー(感想・評価)
これは求めているヒーロー映画ではない
キャプテンアメリカ第三作目だというのにヒーロー映画だというのに内輪揉めして分裂して終わったのが只々悲しい…
私はキャプテンアメリカが活躍する映画を望んでいたのに、アンサーされたものはヒーロー達の分裂で不完全燃焼で終わり尚且つ、完全に非がトニーにあるとほぼ全員が思っているみたいな要素が余りにも多過ぎて辟易。明らかに監督、トニーが嫌いだろう…と同時にスティーブはキャプテンアメリカという肩書きに甘え過ぎているのでは…(苦笑)と思うくらいにうんざりしました。
ルッソ監督のCA:WSまでのシリアスな路線は洗練されていて、彼のヒロイズムに心底惚れ込んだのに、親友を庇ってあの裏切りを知っていると認めた上で2人(超人)でボコボコにするなんて本当にどうかしてる……それもキャプテンアメリカの映画で。
わざわざ大衆映画でヒーロー映画でこんな内容にするのか?という疑問符しか浮かばないくらい悍ましい作品です。ぶっちゃけ、前半の協定に入るまではよかった。ルッソ監督はキャラクターの真意に迫るというよりかは、作品を面白くする為ならキャラクターは単なる駒でそれを並べて遊んでいる印象がシビルウォーにより強く残りました。
インフィニティウォーでシビルウォーの惨劇を挽回してくれたら許す事もないが、またアイアンマンに非がある描写を付けて和解もあやふやなままアベンジャーズ結成!サノスに挑む!みたいな流れになったらと考えると不安です。
インフィニティウォー観た上での感想ですが、2人の和解は無かったしあの問題をまじで誰にも言ってないトニースターク辛過ぎたし結果的に私の中での監督の作風は破壊で決まりました。次回作もきっと破壊して去って行くのでしょうね。オチに蹴りをつけず不完全燃焼で終わらすのも最後くらいは勘弁して。