劇場公開日 2016年4月29日

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「新章突入をきっちり描ききった快作!!」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ どいたまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0新章突入をきっちり描ききった快作!!

2016年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

本作のメインテーマである、『内戦』

これはヒーロー達の関係性が決定的に変化した結果として生じるからこそ、説得力がある。

まずはその部分の”変化”を生じさせる”きっかけ”の重大さから、観客はヒーロー達の対立構造に納得せざるを得ない。
近年のスーパーヒーローモノで通説のように指摘される「ウジウジとしたヒーロー描写」の役回りはトニー・スタークに当てられているが、そのウジウジの理由も人間的に納得が行く理由のため欠点にはならない。

これらの点から、鑑賞中に細かな疑問が浮かんでくるような部分は徹底的に排除されていると考えてよい。
非常に楽しく、ハツラツと鑑賞できるための最低限の条件はキッチリと超えてくる。

また、本作には新たにアベンジャーズに仲間入りしたキャラクターを含めて複数のストーリーラインがあり、人物関係が複雑に入り乱れているため、この作品1本の中に長編映画5〜6本くらいの要素が詰め込まれている。
これらの要素をきっちりと整理し、かつ、各キャラクターの個性をコメディカルな演出も加えながら描ききっている点には驚愕せざるを得ない。

近年においても、ハイレベルでかつ楽しく仕上がったエンターテイメントとして、文句なしの一本であった。

どいたま