ザ・ブリザードのレビュー・感想・評価
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ストームの迫力と静かな演技
荒れ狂う大海が大迫力なのに、凄く静かな映画という印象だ。
危険に挑む者は頑固に自分の信念に従って黙々と自分に出来ることをこなしていく。心配しながら見守る彼女は、気は強いけれど決してうるさくなく芯の強さを感じさせられる。
どうせ助かるんでしょとは思っていたけど、助かって良かったとジンワリさせられた。
史実を元にした作品
実話を基に..
派手な感じではなく割りと淡々と進み
しかし主人公の諦めない闘志が、
見ているこちら側まで希望を与え
最後、ほっこりとした気分になりました。
海や船を題材にしたパニック系映画は多いですが、
パーフェクトストームのように全員死んでるのに
実話と歌った映画とは違い、
最後に実際の写真も流れます!
海の嵐の迫力が物凄い
3D 字幕版を鑑賞した。海で嵐に遭う映画と言えば,真っ先に思い出されるのが 2000 年公開の「パーフェクト・ストーム」である。あちらは漁船が舞台のフィクションであったが,こちらは遭難したタンカーと沿岸救助隊の実話である。嵐の最中の外洋での波の高さは,酷い場合には 20m を超える場合があるそうで,横からこれを食らってしまうと簡単に船が転覆してしまうので,必ず正面から迎え撃つように加速して乗り越えて行かなければならないらしい。簡単に船酔いしてしまう私には,こういう職業の方々は超人にしか見えない。それにしても,自分の責任で荒らしに遭遇してしまった人はともかく,それを救助するためにわざわざ嵐の海に漕ぎ出す沿岸救助隊の方々には敬服の念を禁じ得ない。
人命がいかに尊いかを実感させるために,各人物の普段の生活ぶりを描くのはこうした映画の常套手段であるが,主人公だけに限定して長々と描くというこの映画の手法は決して褒められたものではないと思う。むしろ,救助を待つ側の機関長が何故孤立していたのかを描いて欲しかったように思う。それにしても,大型タンカーが真っ二つになり,船首の方の半分を失ってしまった遭難者側では,エンジンと舵を手動で制御して何とか浅瀬に乗り上げて沈没を免れようという決死の行動が手に汗握るもので,非常に見応えがあった。
救出に向かう方は,あまりに小型の船のために,波に翻弄され,時には完全に波に飲み込まれる様子が驚嘆すべき映像で描かれていた。職業上のモチベーションというだけでは説明のつかない行動であり,出動を命じた所長の冷酷さが強調され過ぎていたような気がするが,それにしても,羅針盤を失った船に対して,大嵐の中を沖に出て他の船と合流しろとは,本当に酷い指令を出すものだと思った。
役者はそれぞれ非常に味のある顔の人を集めたものだと感心させられた。あまり有名な人が出ていなかったのも,実話感を出すのに貢献していたように思う。音楽は「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」や「マルコヴィッチの穴」などを手がけたベテランの Carter Burwell で,流石に手慣れた出来の良いスコアを書いていた。特に,事態が急変する時に Horn のフレーズを思いもかけないような変化をさせるといった手法には非常に感心した。
3D 感がほとんどないので,3D で見る意味はほとんどないと思った。エンドロールには,映画の出演者たちによるシーンと,実写の古写真が並べられて表示されるという実話ならではの趣向に感心させられた。主人公の婚約者の実像には非常に意外な感じを受けた。:-D
(映像5+脚本3+役者4+音楽5+演出4)×4= 84 点。
人の命
沿岸警備隊は必ず出勤しますが・・戻るとは限らない
映画「ザ・ブリザード」(クレイグ・ギレスピー監督)から。
「事実に基づいた物語」の表示で始まる作品は、
どうしても、事実にどれだけ忠実なのか、さらに、
監督はこうした事件・事故のどこにスポットを当てて、
視聴者の私たちに、何を伝えたいのかが知りたくなる。
実は、この作品も同じだった。
夜の海、それも大荒れの海が舞台だから、画面全体が暗い。
陸上や部屋の中のシーンでさえ、明るい映像は少なかった。
その中でメモした台詞は、監督の伝えたかったことなのか?
そんな疑問まで持ちながらの鑑賞となってしまった。
選んだ台詞は、実際にあった話として
「沿岸警備隊は必ず出勤しますが・・戻るとは限らない」。
ただ、こんな大きな事故ではないにしても、
毎年、毎月、海の上の事故は発生しているだろうから、
その度に危険を承知で行動し、陸上の消防士と同じように、
家族は常に、ハラハラドキドキの日々を過ごしている。
仕事に真摯に向き合っている夫(恋人)を誇りに感じながらも、
何もあなたが無理しなくても、という感情が入り乱れる様子は、
こういったドラマにはつきものだ。
消防や救急、自衛隊(海外では兵隊)がドラマになりやすいが、
海上の沿岸警備隊も、頑張ってますよね、監督。(笑)
奇跡=傑作に非ず
お前ら無茶しすぎだろう(涙)
木製小舟救助挺で定員越える救助者を救いに行くとか無茶だろ?とか。
割れた船の操船とか昔の人はすんごいわ。
やや寡黙な主人公たちは、ゴチャゴチャうるさいだけの上司の命令を無視して、独力で次々と突き進んでいくのも無茶(笑)
無茶しないと不可能を可能に出来なかったのは分かる。
ただ、全滅の可能性高いから単純に英雄視はしにくいよね。
海の事情に詳しい人は分かるんだろうけど灯台の灯りって重要なんだとよく分かった。
ディズニークオリティで歴史的救出劇を目撃
劇場予告編で、
「ブリザード」という安直なタイトルから
苦手な海難パニックものだとスルーしましたが、
後から実話だと知って食指が動きました。
アメリカ沿岸警備隊史上、
最も過酷だった救出劇。
厳寒で凄まじい嵐の中、
真っ二つに割れたタンカーへ、
たった4人で救出に向かった男たちのお話。
これはきっといい映画かもと、
直感がはたらきましたよ(笑)
割れたタンカー船が
持ちこたえたのも、
小型救助船で10mの大波に
怯まなかったのも、
決して諦めない2人の男の
勇気あふれる判断があったから。
もっともディズニーっぽくない(笑)
物静かな主人公がよかった。
人間味ある葛藤が繊細に描かれ、
ただのヒーローものにはないリアリティが、
全編にあふれています。
史実ものの醍醐味ですね。
テーマは、「希望と幸運」。
どんな困難でも、希望を持って立ち向かえば
度重なる幸運を引き寄せ、
奇跡が生まれる。
それが実話なんだから、
説得力は凄まじいです。
静かな男たちの信頼関係に、
心震えました。
ああ、仕事でもこんなチームを
作りたいなぁ(笑)
嵐の海の怖さは、
見たことのないクオリティ。
さすがディズニーの真骨頂です。
主観的に映されていく、
高波を超えていく小型船も、
自分が海原の中に放り出されたよう。
最新技術で再現された海難シーンは、
映画史に残るんじゃないかな。
僕は2Dで見たのですが、
ディテールが繊細で臨場感がありました。
3Dじゃないほうが、
全体に画面が暗いのでオススメです。
エンドロールでは、
ブラックスキャンダルのように、
実際の写真が出てきます。
この手法、好きです。
あぁこんなことがホントにあったんだなぁと、
身震いがしますね。
残念な日本独自のタイトルに、
騙されないでくださいね。
これは歴史的救出劇を目撃できる、
壮絶な実録人間ドラマの秀作ですから。
地域住民の暖かさ
遭難したタンカーの救助に向かう為に嵐の中に船を出す事になった沿岸警備隊員の話。
以前漫画で船乗りの話を読んでいたおかげで浅瀬に漂流とか砂州を乗り越えるとかがどういう事なのかが分かっていたので、より楽しめた気がします。
砂州を越えろ。
邦題はこうするべきでしょう?「恐怖の砂州」とか「砂州を越えろ」。
(砂州といえば懐かしい、あの水どうの「試験に出るどうでしょう」
潟湖、砂州、砂嘴、陸繋島!皆さま覚えてらっしゃいますかね~)
数えただけで20回は出てきたぞ、台詞の中だけでもさ。そもそも
砂州って何よ?っていう鑑賞者の疑問をよそに、地味な救出劇が
真っ暗い嵐の中で繰り広げられる本作。3Dの効果もなかったし、
緊迫感に程遠いところが致命傷。もっと凄まじく描けただろうに!
事実を描くとこうなるのは分かっていたけど、彼らを英雄視する
宣伝方法も間違いで、たまたま運よく辿り着き救助できたという
のに他ならない。無茶な司令に逆らわず現場救助に向かった4人
が二重遭難に遭わなかったことが救いで乗組員32人も無事に帰還。
あー良かった、良かった、と胸を撫で下ろすもラストの実写真や
記録がなければ感動半減。当時の雰囲気はよく出ていたんだけど。
(クリスが珍しく奥手な男、ケーシーはいつものムニャムニャ喋り)
実話でなければ信じられない!
ハリケーンも感動の嵐も凄かった!
手に汗を握る量はハンパ無し!
事実に基づいたストーリーとの事。
巨大なブリザードにより真っ二つになったタンカー。
無線も使えず、後ろ半分だけのタンカーがあらゆる手を尽くして難局を乗り越えるストーリー。
その乗り越える方法が原始的なんだけど感動!
一方、遭難したタンカーを探しだす小型救助挺も凄かった!
羅針盤も無線も使えず大波を乗り越え、潜りながらタンカーを探しだす。
かなり偶然にタンカーを見つけ出す展開なんだけど、見つけ出した時のシーンもかなり良くて感動!
これに加え、地上も停電で灯台も使えない最悪な状況。
そんな中、救助挺に陸を知らせる方法も感動!
この手の作品にありがちなエンドロールも解っていながらもやっぱりの感動!
自宅観賞でしたが、劇場で観賞してたなら号泣する事は間違いありません( ´∀`)
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