海賊とよばれた男のレビュー・感想・評価
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未来を見据えて戦った男。逆境に挫けなかった一代記!!
【賛否両論チェック】 賛:小さい商店を一代で大会社にした主人公のバイタリティや人柄が、非常に魅力的。降りかかってくる困難を、社員を見捨てずに仲間達とどう乗り越えていくのか、その手腕も感動を呼ぶ。 否:上映時間が長めなので、惹かれないと眠くなってしまいそう。 始めは小さな石油商店の店主だった鐡造が、そのバイタリティ溢れる不屈の精神と、媚びることのない真っ直ぐな人柄で、やがて商店を大きく成長させていく様子が、淡々とした中にもしっかりと描かれていきます。店員が油まみれになって重油を汲み出しているのを視察した鐡造が、スーツのまま 「仲間に入れろや!!」 と入ろうとして必死で止められたり、 「服が汚れます!!」 と言われても、 「洗えば落ちる。」 と言ってしっかり抱き合うシーンなんかは、鐡造の人柄がにじみ出ていて、とってもステキです。 同時に、古い慣習や体制に縛られない商店だからこそ、次々と襲い来る困難に対し、知恵や工夫でどう乗り越えていくのか、主人公の手腕にも要注目です。戦時中や戦後を知らない世代でも、胸に響くものがあると思います。 主人公の半生を描いているので、上映時間が長めなのがネックではありますが、それを感じさせない重厚感のある作品です。
個人的には、批判は当たらなかった。
もともと近現代史に興味があり、原作は読んでいました。それ以来、映画化を楽しみに待っていました。 ここでの批判をいくつか見て、若干期待値を下げて映画館に向かいましたが・・・ 自分なりのイメージと大きく離れたものでもなく、 構成も納得いくものでしたので、ほどよく満足して帰ってきました。 VFX制作の裏話もNHKで拝見しましたが、 作り物という感じはあまりなく、素直に受け入れられる良い作品だと評価します!! 岡田さんも立派な演技でした。男から見ても格好いいです。 現実問題、メジャー系との合併が騒がれている出光が 今後どうなるのか目が離せません。
仕事への情熱と人との絆
原作は読んでないので、原作のよさが生かされているかどうかはわからないですが、本作だけでも十分に楽しめると思います。出光興産創業者がモデルのようですが、このような人生を歩んでこられたのかと、とても勉強になりました。また、女性の目にどう映るかはわかりませんが、働く男としてはとても魅力的に感じました。少々強引でワンマンな気もしますが、従業員を家族同然に愛し、苦楽を共にする姿勢は簡単に真似できるものではありません。だからこそ、全員から全幅の信頼をもって「店主」と慕われていたのだと思います。旧海軍のタンク底をさらうシーンは本当に泣けました。ラストの黒木華さんとのシーンも、思い出しただけでも胸にこみ上げて来るものがあります。 とにかく岡田准一くんの演技がすばらしく、血気盛んな青年期、仕事に没頭する壮年期、経営者としての責任と貫禄の漂う円熟期、静かに人生を振り返る晩年までを演じ分けています。そんな岡田くんを支える形で、吉岡秀隆さん、染谷将太さん、鈴木亮平さん、綾瀬はるかさん、堤真一さんら豪華俳優陣が脇を固め、まったく隙はありません。 また、焼け野原となった市街地、タンカーの進水式、機関車の走行テストなど、舞台や背景がきっちり描かれていることで、当時の雰囲気がとてもよく伝わってきます。日本のCG技術もすばらしいなと感じました。 登場するのは男ばかりで、ちょっとむさくるしいかもしれませんが、仕事にかける情熱や人との絆の大切さを思い出させてくれる、とてもいい作品だと思います。おすすめです。
盛り上がりに欠けるが演者は凄い
岡田君の60代の演技がすごかった。吉岡さんの演技もかなりよかった。 ストーリーは淡々としている上、年代がとびとびするため、いまいち盛り上がりにかけた。(新書で出光さんの話はだいたい知っていた。) 連ドラとかならまだよかったのかもしれないが、映画としては、山の配置に失敗していて微妙。
諦めないって凄い。。
原作未読です。 脚本、良かったと思います。 たまに長編小説の映画を見て、「なんでいきなり?」 と話を端折り過ぎて疑問に思ったりすることがありますが、 この映画はそうは思いませんでした。 話がすんなりと入ってきました。 オープニングのCGに鳥肌が立ち、 岡田准一の第一声に「え?誰?」 従業員を愛し引っ張っていく店主っぷり、凄い! そして堤真一、染谷将太、吉岡秀隆、etc. それぞれの人物像がとても良いキャラクターで素敵でした。 今の日本があるのは、 昔のこういう気骨のある方々の諦めない頑張りのおかげ、と 頭の下がる思いがしました。 冬休み期間の若者達が賑わう映画館、 この映画の年齢層はとても高く、 普段はあまり映画館まで来ないかもしれない人達が 足を運んで見たくなる映画なのだな、と思いました。 エンドロールが流れても、最後まで席を立つ人はほとんどいませんでした。 私は中1の息子と見ましたが、息子も面白かったと言っていました。 若い人が見ても楽しめると思います。
演出が嫌い
単に個人的な好き嫌いでしかないけれど、演技の演出が全体的に嫌い。 分かりやすさ重視なのかもしれないけれど、全てが過剰に見えて、全く感情移入ができない。 話そのものは面白い、CGもよく出来ているように見える、メイクやセットなども凄いと思う、他は自分にはダメ。 そもそもお国のため的な物語は苦手。物語の根本がそうであると、愛も笑いもとってつけたようにしか思えなくなってしまう。 非常に良くできた映画。長いしまさに大作。それ故の硬さを感じる。こうした作品があるから、役者を使わない映画などが出てくるんだろうなぁとどうでもいいことを感じたりもした。 劇中の音楽も自分にはダメでした。
残念
キャストの演技は素晴らしかった。でも、期待した分、がっかり感が強かった。 監督は何をこの作品で伝えたかったのか?主人公があれだけこの仕事にこだわった理由はどこにあるのか?そこが描き切れていなかったのが残念でした。最後にとってつけたようなエピソードも正直いらなかったな。大和魂を見たかったです。
大往生の先に
人間力でグイグイ引っ張る棟梁は、魅力的で迷惑でもある。 底に愛があるから頑張れると高らかに謳う。 現代ならブラックといわれかねない社風が、今のブラック企業と違うのは痛みを分かち合う姿、誰かに片寄らない苦労、見守り認めてくれる目がきちんとあるところ。 大往生の先に残した現代の企業に国岡は何を思うだろう。 正月にふさわしい映画でした!
いい映画だが・・・。
いい映画だった、ところが凄く良かった!とまでは評価出来ないのは『永遠の0』との比較が入るから?確かに偉大な戦後の起業家の1人、でも豊田喜一郎、松下幸之助、本田宗一郎、井深大などに突出しての特異性が感じなかった自分のクールさ? でも岡田君はじめ、演技派豪華役者陣が芝居を引き締める。堤真一の演技が際立つ。過度の期待がなきゃ満足する映画に思います。
胸が熱くなった!!
時代の流れが激しい中、一人の企業家の熱い念いに 胸が熱くなった。 やはり、トップの情熱や誠実さ、決断力は、まわりの人間をも熱く駆り立てるだけのパワーを持つ。 主役の岡田くんの魂のこもった演技に圧倒された。 そして、まわりを固めていた俳優陣のプロとしての底力を感じた。 本当に素晴らしい作品だった。
創業家の継承
創業時からの企業精神は、歴史に埋もれてしまうのが通例であると言われている。それは企業が巨大化するほどその傾向が強いか、最近ではブラック企業と表現されてしまい兼ねない。 本作品は出光興産の創業から黎明までをモデルした作品とされ、歴史に翻弄されながら懸命に立ち向かう企業戦士の姿を鮮烈に描いている。 当時の歴史的背景も良く描かれており、大変感動した! この映画公開中に、昭和シェル石油との経営統合、合併への現経営陣の舵取りは如何なものかとの思いが湧いて来た。
感動して涙が止まらなかった
キャストの皆さんの演技が素晴らしくてすごく感動しました! 岡田准一の演技はとくに素晴らしすぎた(*´꒳`*) 永遠の0のときの感動を再び味わえました。 見る価値すごいあると思います!
絶対に見るべき。
出光の社長国岡の偉大なる人生を知ることができた。ここぞというところでまさに"男"国岡の誰よりも強い信念。優しさ。勇気。希望。が感動を与えてくれる素晴らしい作品でした。是非見るべき。マジで。
日本人としての誇りを持てる物語です
とっても良い映画ですが、原作を読んでいないと物語の時代背景や展開に着いて行けないと思います。 しかし、あの時代に大手同業他社や米国メジャーに真っ向から勝負して業績を伸ばした出光興産は日本の誇りだと実感しました。
岡田准一が好演
自分がある意味理想としている社長像に近いですが、そういう会社の社員は苦労が絶えないですよね。話がある程度バッサリと切られているのは仕方ないですが、せめて奥さん(特に二人目)の部分はもう少し説明が欲しかったと思います。
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