海賊とよばれた男のレビュー・感想・評価
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2017年、心に残る映画
曾祖父が満州で会社経営。出光佐三さんの友人だったこともあり、是非みたいと思い見て来ました。映画としては秀逸だったと思います。個人的には凍てつく満州の描写と家族写真にノスタルジーを覚えました。岡田君、吉岡君の演技力、綾瀬さんの抑えた力が印象的でした。また見たいなと感じる映画です。
延々のゼロ感
豪華出演陣の演技は買うが。。
山崎貴監督の秀でているところはVFXを利用した再現力、というのはよく言われているが、それに加えて長い原作の物語を再構成して映画サイズに落とし込む、というのも一級品の監督だと思っている。
ALWAYSも寄生獣も永遠の0も、その点が上手い故に原作の良さを損なわず、それが恐らく大型実写化で山崎監督が採用される理由なのだろう。
にも関わらず、今回の脚本は明らかに練り込み不足と言わざるを得ない。
確かに原作は文庫本2冊分となかなかの量であり、それを145分の1本にまとめるのはなかなか難儀な作業だったと思う。
ただあまりにも色々なエピソードに手を出したせいで、それぞれの話に深みが出なくなってしまった。
こう言うときこそ、前後半に分けるべきだと思うのだが、製作陣もそれでは回収できないと踏んだのだろう。
最後までなかなか感情移入が出来ず、ただ岡田准一の演技を観ているだけ、という作品になってしまった。
惜しいんだけど
昭和の偉人の骨太の映画
原作者の負の話題が多かったため、映画の評判に影響するのではとの懸念があったが、それらは排除して視聴すべきしっかりとした骨太の映画と感じた。
昭和の偉人が戦前戦中戦後での熱い思いの中で苦悩しながら成功を収めていく生きざまが心地よく感じる。
主演の岡田准一も30代から60代を見事に演じ分けていて、小林薫を部下に置いても不自然さが感じられない。
綾瀬はるかの若妻姿も似合っていて、ああ、このころってこんな感じ、っていう疑似体験を感じられる。
ただ、染谷将太だけ平成の呑気な学生(みんなエスパー)っぽくてちょっとどうかな?
VFXの進化で当時の質感を持った映像は骨太な作品を十分補完できている。
期待以上の見ごたえがある映画でした。
ドラマがすごい
未来を見据えて戦った男。逆境に挫けなかった一代記!!
【賛否両論チェック】
賛:小さい商店を一代で大会社にした主人公のバイタリティや人柄が、非常に魅力的。降りかかってくる困難を、社員を見捨てずに仲間達とどう乗り越えていくのか、その手腕も感動を呼ぶ。
否:上映時間が長めなので、惹かれないと眠くなってしまいそう。
始めは小さな石油商店の店主だった鐡造が、そのバイタリティ溢れる不屈の精神と、媚びることのない真っ直ぐな人柄で、やがて商店を大きく成長させていく様子が、淡々とした中にもしっかりと描かれていきます。店員が油まみれになって重油を汲み出しているのを視察した鐡造が、スーツのまま
「仲間に入れろや!!」
と入ろうとして必死で止められたり、
「服が汚れます!!」
と言われても、
「洗えば落ちる。」
と言ってしっかり抱き合うシーンなんかは、鐡造の人柄がにじみ出ていて、とってもステキです。
同時に、古い慣習や体制に縛られない商店だからこそ、次々と襲い来る困難に対し、知恵や工夫でどう乗り越えていくのか、主人公の手腕にも要注目です。戦時中や戦後を知らない世代でも、胸に響くものがあると思います。
主人公の半生を描いているので、上映時間が長めなのがネックではありますが、それを感じさせない重厚感のある作品です。
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