海賊とよばれた男のレビュー・感想・評価
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映像と役作りは凄い
めちゃめちゃ感動した「永遠のゼロ」の三人のタッグ(百田尚樹、山崎貴、岡田准一)なのでどうしたって期待が高まってしまう。長編の原作は未読ではあるが相当部分を端折っているのが感じられて物足りなさがある。加えて時代を前後させた展開は多少掴みにくくもあり脚本作りの難しさを感じてしまう。
主人公の強引さはこの時代には必要な生き方なのだろうなとは思うものの、今の時代では受け入れ難い点も一部感じはした。しかし、時代背景と生涯の描きには特段大袈裟に沸き立てさせる描きをせず、起伏を押さえ目にしている点がかえって実話としてのリアリティがあって良かった。
特筆すべきは各年代を演じ分けた岡田准一の演技力の凄さ。国岡鐵造という男に入り込んだ役作りは見事ですね。周囲の共演陣も良かった。そして何より山崎貴の映像。冒頭からもう凄いのなんのって。この映像の前に身を置けるだけで、この作品を見た価値があります。
結果的に期待値ほどではなかったけど良かったです。
期待以上の作品
原作がしっかりしていたから期待はしていたが、良い作品だった。戦前・戦後をクロスさせる展開も良かったと思う。
ただ、勧善懲悪なだけのストーリーが妥当なのか。描き方が一面的で美化しすぎと思う。
感動だけで済まないのは、自分自身も資本主義社会の中で社会人として働き、綺麗事だけでは済まないと絶望しているからなのか。高校生くらいだったらもっと純粋に楽しめたかも。
なるほど
カリスマ親分と、その人柄に惚れこんだ人々の熱い生き様の話。壮絶な人生ですね。現代人にはなかなかこんな生き方はできないだけに、ある意味羨ましいです。
最近何かと出光の御家騒動が新聞を賑わせていて、社長さんも気の毒だなあと単純に思っていたけれど、創業家にはこういう前提があって、昭和シェルとの合併に反対してるのかー、と、ちょっと納得。
役者さん達はどなたもみな素晴らしかったですが、吉岡君と染谷君の演技に特に感じ入りました。
展開が早く、一つ一つのエピソードが割りとあっさりしていたので、連続ドラマとしてもう少しじっくり見れると面白いかも。
本当の話は面白い
原作も読んでたし楽しみにしていた映画。
期待裏切らずすごく良かった。
話はどうしたって短く要約してしまってるけど、何回も感動して涙出来たし、油売りに海に出てる映像とかキレイですごく好き♥
何と言っても本当の話で出光佐三氏みたいな人がいたから今の日本があると思うと感動です☆
最後ちょっと気に入らないのはエンドロールの前にタイトルがばーんって出た事。何?必要?
蛇足
企業人の物語のはずなのにまるでヤクザ映画みたいなノリで面白かったが、最後に露骨に泣かせに入る陳腐な演出が入ってぶち壊し。「エネルギーを巡る戦いは今も続いている」のテロップで締めておけば良作だったのに。
本作に限った話ではないが、実写邦画は演出・演技が過剰ではないか。怒鳴れば激情を表現できるというものではないだろう。まして本作は出光佐三という偉人がモデルなのだから淡々と事実を積み上げるだけで傑作になるはずである。
全く同じ時期に、同じ時代の人の人生を、事実の積み上げと抑制の効いた演技で表現した、「この世界の片隅に」という途方もない傑作が公開されていることが、本作にとっての不運というべきか。
とても素晴らしい
映像も演技もとても素晴らしい‼︎感動作です!
原作の量から考えて仕方ないと思うがエピソードや人間的な魅力が、もう少し描かれていれば良かったかな。。熱い男達の話の中に、妻との切ない話は胸を打ちます。何度でも観たくなる映画!是非、老若男女‥特に若い子に観てほしい。
最強タッグ再来☆
永遠の0に続いて、今作を選択したのは大成功です。全体に流れる正義感と信頼、家族愛、友情。やはり涙腺が緩みました。
原作を135分にダイジェストしているので深みはやや不足ですが、よくまとまっていると思います。
是非映画館で。余裕があれば原作もオススメです。
武士の魂を持った商社マンに惚れる
原作は百田尚樹のベストセラーで,上下巻のかなりの分量のある小説である。一つ一つのエピソードが濃密で,読む者の胸を非常に強く打つのは,「永遠の0」と同様にこの作家の得難い美点である。あの長い話をどうやって2時間半に納めるのかと思ったが,「永遠の0」と同様に,やはりちょっとずつの詰め合わせになってしまったのは残念だった。ただ,「永遠の0」ほどの悪意のある改編はなかったし,エンディングで反日歌手の歌が流れて雰囲気を台無しにされることもなかったのは良かったと思う。
映像は,良く時代の雰囲気を再現していたと思う。冒頭の焼夷弾のシーンなど,「この世界の片隅に」を見たばかりなので,やたらリアルに感じられた。風景や車両や船舶等,非常に神経が行き届いていて,全く違和感を感じさせなかったのは素晴らしいと思った。CG が多用されていると聞いていたので,この時代設定の映画のどこにそんな場面があるのかと不思議だったが,船の進水式などの群衆は全て CG だと聞かされて,全く不自然さがなかったのに驚いた。
脚本は,要約としてまとめていた点はよく頑張ったと思うが,やはり原作を読んだ者には不満が残った。原作を読まずに見た方が良い印象が持てるような気がする。何しろ,心に深く残るエピソードが多いので,もうちょっと深く扱って欲しいという残念さがつきまとってしまうのである。タンクの底油浚いの話しかり,日章丸のエピソードしかり,妻との話しかりである。特に,イランのシーンは,英国による経済封鎖に打ち拉がれていたイラン全土を挙げての騒ぎだったというには,あまりにあっさりし過ぎていた感が強い。だが,要所要所に百田作品らしい日本人の誇りを感じさせていたところは評価に値すると思う。
役者は,非常に良く頑張っていた。特に,主演の岡田准一は 20 代から 90 代までを演じており,声の調子を巧みに変えて年齢を感じさせていたと思う。聞くところによると,特に 60 代以降を演じるに当たって,深夜から5時間ほど大声を出してわざと声を枯らし,しゃがれ声を作っていたというのだから驚かされる。また,脇を固めている面々も良く持ち味を発揮しており,特に染谷将太の演技が心に残った。また,鈴木亮平の英語の発音も立派だった。
音楽は,佐藤直紀が実に素晴らしい仕事をしていた。「BALLAD」や「永遠の0」で聞かせていた深みのある音楽は,本作でも映画の雰囲気を非常に高めていたと思う。サントラを買いたくなるほどの映画音楽に出会ったのは最近なかったことである。どんな映画でも,エンドタイトルは,観客が映画の世界から各人の現実世界に戻るまでの重要なインターフェースであり,余韻に浸るための貴重な時間である。そのエンディングで,制作費を賄うために,世界観をぶち壊しにするような安っぽい歌謡曲が流れる映画が多い中で,本作のエンドタイトルは曲中の優れた音楽が静かに流れて,心ゆくまで余韻に浸らせてくれたのが本当に素晴らしかった。
演出は良くツボを押さえていたと思う。いつの世の中でも,身勝手な役人はいるもので,おのれの利益と保身のみに汲々として意欲のある民間人に辛く当たるものだと,つくづく痛感させられた。泣かせる場面も多く,それが成立していたのは,偏に登場人物たちの仕事に掛ける熱意が本物だったからであろう。同じ目的を持った同志ほど力強いものはなく,自分の仕事を正当に評価してくれる上司ほど得難いものはない。武士の魂を持った商社マンの話だと思った。「永遠の0」がそうだったように,3夜連続の特別ドラマにでもしてもらった方が更に深い感動作になるのは間違いないのだが,本作も間違いなく良作であると思う。
(映像5+脚本4+役者5+音楽5+演出5)×4= 96 点。
日本人の気概と誇りに魅せられる
骨太で熱い男たちの大作映画。
自分も含めて原作を読んだ人は、物足りなさがあるかもしれないが、よく盛り沢山のエピソードをここまでまとめあげたと感心させられる。
國岡鐵造が闘う相手は常に巨大な勢力だ。
旧石統、GHQ、欧米メジャー企業。
どんな相手にも、困難や妨害にも真正面から立ち向かい海に繰り出していく姿は最高にカッコいい❗
そして國岡の生涯と魂を演じきった岡田准一の熱演ぶり‼特に60代頃の重厚感と気迫は凄まじい。
役者としての彼の充実ぶりが伝わってくる。
永遠の0、再び…⁈
「永遠の0」のスタッフが集結して、作り上げた、日本の近代国家の礎を築いてきた男達の物語。
岡田准一は、「永遠の0」でアカデミー賞をとり、今回は青年期から晩年までを演じきって、益々役者としての深みがでてきましたね。
百田さんの原作をどう映像化するのか、注目していましたが、主人公が昔を振り返る展開となっていました。ただ、これだと、原作のように時間の流れと共に、二転三転する危機を乗り越えていく面白さに少し欠いたように思いました。
確かにいい映画に仕上がっていましたが、その点が、「永遠に0」ほどの感動に届かない感じを受けたので、4点としました。
映画史に残る作品
「永遠の0」から続く山崎貴作品の続編!そのような感じの映画。戦争敗戦国である日本の一大映画!これぞ海賊!國岡商店の素晴らしさに泣けます!己の命を懸けてでも石油を待つ国民や國岡商店を必要としている人達のために様々な苦難を自分達で、そして皆と一緒に頑張っている姿が素晴らしすぎます。切ない別れの恋愛ストーリーが最後に知る真実を含めて涙出そうです。ひとつの目標に向かって仲間を信じて自分を貫く。それがこの作品が強く、そして鮮やかに語っている。この作品は観なきゃわからない。そんな要素がたくさんある。観て感じる。これは映画史に残る、残さなければならない、日本の戦時、戦後の日本発展を物語っている。
12/10 TOHOシネマズ渋谷にて
12/12 TOHOシネマズ渋谷にて
日本映画、いっちょやってやろうやないか!
「永遠の0」の原作&監督&主演が再結集。
戦前~戦中~戦後、石油事業で日本発展に尽力した男をモデルに描く一代記。
ちょっとお堅そうな題材故、「永遠の0」並みの大ヒットは望めないだろう。自分も石油の世界の事などちんぷんかんぷん。
が、この見応え、熱気! 「永遠の0」より良かった!
まるでかつての山崎豊子原作&山本薩夫監督の一連の社会派エンタメを見ているかのよう。
年末を飾るに相応しい大作!
まず、主人公・国岡鐵造のモデルとなった人物を調べてみた。
そしたら何と、出光興産創業者ではないか!
幾ら疎い自分でも、出光ぐらいは知っている。
かなり脚色されているとは言え、これほどの世界的大企業になるまでどれほどの波乱のドラマがあったか妙に納得した。
小さな石油商店から大会社へ。
石油ってどれだけ高値で取引されるかびっくり。
鐵造の手腕はかなり強引。
取引先に相手にされなければ、自ら船を出し、海の上で売りさばく。
他社の石油より、うちの軽油!
異端の新参者がズケズケと入り込むんだもの、そりゃあ国内の同業者から目の敵にされる訳だ。
しかし、その行動力、決断力、度胸! それらには感銘を受けた。
戦後、石油が出来なければどんな仕事をも引き受ける。それが泥塗れの石油の中を這いつくばるような仕事でも。歯を食い縛って続ければ、また道は開ける。
戦後再び石油の仕事が。
順風満帆ではなかった。これまでは国内の同業者と渡り合っていたが、世界的な石油メジャーとの戦い。
負ければ全てを失う。
それでも鐵造は一歩も引けを取らない。
その行動力、決断力、度胸の源は、仲間にあるだろう。
家族のように思い、大切にする仲間の為、自分を信じ着いてきてくれる仲間を守らなければならない責任感。
だからこそ仲間も苦しい仕事をやり遂げる。
カリスマ性とかリーダーシップとかそんなんじゃない、だから仲間たちも彼を“社長”と呼ばない。
昔からも今も気心知れた商店の“店主”なのだ。
偉業以前に、共に団結して闘う彼らの関係性がとても魅力的だった。
泣かせの演出が多い山崎監督だが、今回は硬派な中に胸打つ感動要素を巧く挿入。
当時の世界観を再現したCG、美術は腕の見せ所。
山崎作品出演経験者他豪華な顔触れが揃う中、やはり圧倒的な存在感を放つ岡田准一が素晴らしいの一言に尽きる。
特殊メイクを施し、20代から90代までを声色をきちんと変えて力演。
本作を見たら、またジャニーズ主演で映画かよ…なんて陰口叩くのが恥ずかしくなるくらい、堂々たる映画俳優がそこに居た。
日本映画界になくてはならない立派な“店主”だ!
惜しまれるは、綾瀬はるか演じる妻とのエピソード。
仕事に没頭する余り、妻の気持ちに気付いてやれず。
決して完璧ではない人間的な欠点、晩年の余韻の為に欠かせないエピソードである事は充分承知だが、少々浮いていた。
見ていたら、ジャンルは全く違うが「シン・ゴジラ」と通じるものを感じた。
戦後や大災害後の苦境、そこからどう立ち上がり、立ち向かうか。
荒波に呑まれても、海賊たちは可能性や希望の大海原へ繰り出す。
日本や日本人はやれる。その底力。
いっちょやってやろうやないか!
ホロっとされられるが残念な構成だった
百田尚樹原作で出光興産創業者である出光佐三をモデルとした物語。
原作を読んでたので楽しみにしてました。
国岡鐵三を演じるのは岡田准一さん。
永遠の0を監督した山崎貴監督。
岡田准一さんとの二度目のタッグですね。
しかも百田尚樹さんの原作としても二度目とトリプルですね〜〜
山崎貴監督作品としてもあの長い原作をどう作品として映画として作り上げてるかと楽しみにしてました。
映画は60代の国岡鐵三を中心に過去と現代が行ったり来たりとめまぐるしい展開。
どうしても長い物語を短い時間の中に詰め込んでしまって全て中途半端で関係性や物語性が分かりづらい。
この構成は失敗としか思えない。
たださすが山崎貴監督と言えるのはVFX。
岡田准一さんの特殊メイクが凄かった‼︎
ここまで年を重ねた感じを作り上げるのは大変な労力だったことだろう。
周りを固める俳優さん、女優さんは豪華。
でもみんな中途半端な物語にキャラクターに厚みが感じられなかった。
それと劇中でしばしば歌われる国岡商店社歌がなんともわざとらしく演出過多に思える。
しかしところどころホロっとさせれくれる。
国岡さんの人生は壮絶です!
「出光」の社長、出光佐三の生涯を描いた映画。
原作は上下巻と長いのですが、それを2時間半でまとめています。
もちろん、岡田さんや他のキャストの方々の演技は素晴らしいのですが、やはり全てをまとめるのは難しいですね…。
時系列が飛び飛びになってしまうのか仕方がないのですが、細かい部分が曖昧…。
一人目の奥さんのことは丁寧に紹介されているのに、二人目の奥さんの話が無いのが悲しい…。
また、泥の中の石油を汲み出す所が結構あっさり終わっていたり…。
原作を読んでいる人には、あっさりな部分を感じてしまうかもしれません。
それでも、この時代の人びとの熱い想いや、社長を慕い、人生を共に歩む姿には感動しました。
社員を想い、誰よりも石油を愛した彼の人生は計り知れません!
岡田さんの、青年から熟年という幅広い年齢を演じ切った演技力に拍手を送りたいです!
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