虹蛇と眠る女のレビュー・感想・評価
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ただのちょいエロス映画
言いたいことはわかるよ?
夜中に出て行く子供達を放っておいた罪悪感とか、
誰しも心の中のエロスがあってそれが目覚めるとか、
怒り心頭で急に暴力的になったり、
そういうことでしょ?
はい、それを描くストーリーは?
……誰か失踪についての説明下さい笑
結局犯人は隣人でしたとかさ、警官でしたとかさ、なんつーかこう…あるじゃん!笑
砂嵐の後窓叩かれるシーンは何だ予告にもあるけど。
虹蛇どこいった?放題そこ?
ニコールさんのエロに狂ったとこ最高です
夏の夜のエロス
うだる様な暑さと「慣れない土地」は人間の思考を鈍らせ、理性を削り取る。
これは母親キャサリンの物語。
危うい家族関係や、子供たちの失踪に目が行きがちだが、本質は彼女の性への渇望だ。
キャサリンはリリーの奔放な性格に魅かれ、彼女の男性遍歴を羨み、そして彼女の生々しい思考に触れた事で自分自身をリリーに重ね合わせてしまう事になる。
(マシューの言い分を信じれば、リリーに魅入られ昔の自分に戻ったことになるが)
リリーに感化されたキャサリンは女の顔を見せ始め、やがてリリーと同じ少女の顔となる。
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母親から大人の女性、そして少女へと変化していくその顔はとても可愛らしく、ニコールキッドマンだからこそできたと言っても良いのかも。
但し、そんなことさせるこの監督は確かな変態だ。
それぞれが抑圧感や喪失感に苛まれる家族
引っ越してきたばかりの見知らぬ土地で 、娘と息子が失踪してしまう。凄まじい欠落感が、家族を再生させる兆しへと繋がっていく皮肉と矛盾。
ニコール・キッドマン演じる主人公は、抑圧された自らの女性としての本能を、娘の残した日記から読み取ってしまう。きっと、娘を探す行為と自分の欲求と向き合うことが同化してしまい、彼女を狂気へと誘ったのだと思う。
オーストラリアの乾いた地表とホラー映画のように不穏な空気がベッタリとまとわりつく感触が、コントラストとなって独特の雰囲気に満たされた映画。
恐ろしいテーマだが、不思議と救済される感のある終わり方。意外と面白かった。
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