「夏の夜のエロス」虹蛇と眠る女 nok0712さんの映画レビュー(感想・評価)
夏の夜のエロス
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うだる様な暑さと「慣れない土地」は人間の思考を鈍らせ、理性を削り取る。
これは母親キャサリンの物語。
危うい家族関係や、子供たちの失踪に目が行きがちだが、本質は彼女の性への渇望だ。
キャサリンはリリーの奔放な性格に魅かれ、彼女の男性遍歴を羨み、そして彼女の生々しい思考に触れた事で自分自身をリリーに重ね合わせてしまう事になる。
(マシューの言い分を信じれば、リリーに魅入られ昔の自分に戻ったことになるが)
リリーに感化されたキャサリンは女の顔を見せ始め、やがてリリーと同じ少女の顔となる。
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母親から大人の女性、そして少女へと変化していくその顔はとても可愛らしく、ニコールキッドマンだからこそできたと言っても良いのかも。
但し、そんなことさせるこの監督は確かな変態だ。
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