お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいましたのレビュー・感想・評価
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ミチロウ健在!
旅人 遠藤ミチロウ
単純に面白い
映画としてとかドキュメンタリーとしてとか、いろいろ技術的に納得いかないところはあると思う。でも、見て面白いなッ、と思うはずで、それでこの映画は十分なような気がする。
遠藤ミチロウがもっともらしい事を語って、頷いていると、後々矛盾しているような場面が多々あったり、それでも正直に胸の内を語っていることがよくわかるし、自分のドキュメンタリーを自分で監督するのって、意外と斬新なことで、なかなか真実を生々しく曝せないと思うんだけど、これは見事にやってのけているように思えた。
結局、カッコいい遠藤ミチロウだったんだけど、決してナルシシズムということではなく、震災時期のことを正直に繋いでいったら、結果やっぱ俺ってカッコいいじゃん的なもの?多少肯定的な見方が強い意見かもしれないけれど、しっかりと恥部もふんだんに盛り込まれていた気がするので、そういう結論に至った。
特別このドキュメンタリー自体に主義主張は感じなかったけれども、彼が歌う音楽には力強いメッセージがあるのだと、それだけは明確に感じ取ることができた。
最後の遠藤ミチロウは、何だか違う有名ミュージシャンに見えなくもなかったけれど…なんだろう、ギター一本で力んで歌うと、似たような形になっちゃうんだろうか。
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