ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオのレビュー・感想・評価
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想定外の面白さ
全てが程良いお気軽さのコメディホラー
B級ホラーのルールは厳格
B級ホラー映画祭で火事が起き、主人公のマックス達はスクリーンを切り裂いて逃げることができたが、たどり着いた先は上映されていた『血まみれのキャンプ場』の舞台となっていたキャンプ場の近く。そしてマックス達は、殺人鬼の追われるはめに。
現実の人間が、物語の中に入り込んでしまうという設定は、今ではそんなに珍しくないが、フィルムの中だけあっていろんな制約やルールがあって面白い。例えば、殺人鬼が誕生した過去のエピソードを喋りだすと、その時代にジャンプしてしまう。映画の中ではモノクロ映像だったから視覚もモノクロ状態になってしまう。
80年代のB級ホラーって、エッチを始めようしたカップルが事を成就する前に、殺人鬼の餌食になってしまう。これは、貞操を守らせようとするアメリカなりの道徳が入っているのかと思っていた。最近になって、別な説を聞いて思いっきり納得した。それは、映画の監督や脚本家には、ハイスクール時代にもてなくて童貞をこじらせたまま大人になった人間が多い。だから、イケてる人間を真っ先に血祭りにあげることによって、過去に復讐している。
そんなに怖くもグロくもないし、80年代のB級ホラーを思っきりパロっているから楽しく見れる。
入り込んだ映画は“CAMP BLOODBATH”。マックス(ファ...
入り込んだ映画は“CAMP BLOODBATH”。マックス(ファーミガ)の母親アマンダ(アッカーマン)はナンシーという役名で出演している。92分後に同じバンが通り過ぎるという映画っぽさ。入り込んだマックスと4人の男女は最初の殺人を目撃する。シナリオを知り尽くしたオタクのダンカンはその殺人鬼ビリーに無残にも殺されてしまう。
最後まで死なずに殺人鬼を倒す女性ポーラが映画の中でのファイナル・ガール。そのローラについていけば死なずに済むと思っていた。しかし、車の事故でポーラがあっけなく死んでしまい、脚本通りに進まなくなった。
女の子3人の友情とか、母娘の愛とかを取り交ぜた、ホラー映画オタク向けコメディの作品。最後は夢落ち(しかも全員が同じ夢っぽい)+続編オチ+NG集。
残虐な映画⁈
アイディアが素晴らしい
気軽に見れるコメディ
ホラー映画、とくにスラッシャー映画のお約束を笑いにしながら、物語の基本軸として家族愛をテーマにしており、うまく両立できている。気軽に皆で見れる良質コメディです。
怖いシーンはないのでホラーが苦手な人でも見れます。
何気に邦題のサブタイトルが秀逸なホラー・コメディ
女優のアマンダは20年前のカルトホラー『血塗れのキャンプ場』に出演したために、その後まともな役をもらえない不遇の日々を送っていたが、オーディションの帰途で交通事故死してしまう。3年後、アマンダの娘マックスは友人から『血塗れ~』のリバイバル上映に誘われて仕方なく映画館を訪れるが上映中に火災発生。友人達とスクリーンの裏側に避難するとそこは見知らぬ森の中。やがて彼らはそこが『血塗れ~』の映画の中の世界であることに気付く。
タイトルは仰々しいですが、かなりユルいテイストのホラー・コメディ。“ファイナル・ガール”とはスラッシャー映画のお約束で正体不明の殺人鬼と対峙することになる最後の生き残りの女の子のこと。実際にはファイナル・ガールではなく途中で殺される端役のアマンダ(劇中ではナンシー)をなんとか助けようとするマックスの活躍が微笑ましく、母娘を演じるマリン・アッカーマンとタイサ・ファーミガのはかなげな魅力にクライマックスでは思わず涙ぐんでしまう良作。ちっともグロくないので安心して観られるホラー映画入門編ですし、この邦題サブタイトルのセンス、実はかなり秀逸です。
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