悪のクロニクルのレビュー・感想・評価
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強引すぎでは
前半はわりと引き込まれて観てたけど、途中から興醒め。
オチがそれなら、場面場面でドンギュの悩んでる姿はどうにもおかしい。
意外性は良いけど、繋がりが感じられない雑な内容だと思った。
評価:3.0
【”僕みたいな者でも生きる資格はありますか・・。”韓国(だけではない)の警察の殺人者捏造に対する強烈なアンチテーゼを示した哀しき作品。哀しきストーリーテリングが絶妙です。】
■名誉ある大統領賞を授与され、昇進を控える敏腕刑事のチェ班長(ソン・ヒョンジュ)。
同僚たちによる祝宴の帰り、タクシーの運転手に襲われたチェは、乱闘の末に誤って運転手を殺してしまう。
昇進に影響することを恐れたチェは、証拠を隠滅し、その場を立ち去る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・何で、韓国のサスペンス映画は、脚本が優れているのかと改めて思う作品である。
ー ハリウッドのブラック・リストでもあるのかな。-
・序盤の”お父さんが大量虐殺した殺人犯として連行される雨の中の男の子が立ち尽くすシーンとナレーション”そして、ソン・ヒョンジュ演じるチェ班長が、窮地に陥って行く様から観る側は、完全に騙される。
・追い詰められたチェ班長を尊敬し、案じる新米刑事チャ・ドンジュ(パク・ソジュン)。
ー 彼が見つけたチェ班長を襲い、逆に返り討ちになったタクシー運転手のタクシーの中に落ちていたお祝いのネクタイピン。チャ・ドンジュはそれを、自らの懐に収めるのである。-
<父が、非道な扱いを受けながら幼きチャ・ドンジュを育てていた様。だが、息子はその様を見て父を想い行ってしまった事。
その一連の殺人事件を、キチンと調べずにチャ・ドンジュの父を死刑にした警察への復讐が始まるのである。
だが、幼きチャ・ドンジュに優しき言葉を掛けてくれた若きチェ班長の姿と、冒頭では描かれなかった幼きチャ・ドンジュに心配して飛びつく男の子。
このシーンだけで、この作品の全体構成が氷解するのである。
見事な作品であると思います。>
■今作後のパク・ソジュンの活躍は書くまでもない。それ程、見事な演技でありました。
テンポの良いサスペンス
パク・ソジュン見たくて選んだら、韓国では大ヒットしたらしい今作品。
確かに、テンポがよく、話も面白い。
大体、警察を題材にしたお話って面白いなんてことはよくあるんですけどね。
物語は、12人を殺害した容疑で警察にしょっ引かれる父親と、泣きながら警察官にすがる男の子のシーンから。後々、このお話のキーになってくる。
チェ課長(ソン・ヒョンジュ)は、大統領賞を受賞し、エリート街道まっしぐら。
そんなチェ課長を慕う、オ刑事とドンジェ。
そう!
この部下二人がなんと、ベテランのオ刑事をマ・ドンソクが。若手の刑事のドンジェはパク・ソジュンが演じてます。えーっ!豪華!ソジュンだけ目当てにしてたの、マ・ドンソクまで出てるなんて、ラッキー!と盛り上がる。
チェ課長の事件を軸にどんどんお話は進みます。一体どうなるー?と思いながらも、豪華俳優陣が二人も出てて、この二人がなんも絡んでないわけ無いやん。と思ってみてしまう私。案の定で、なんだか嬉しい(笑)
それでも、最後の最後はまさかそんな風になるとはね、、、あっと、驚かされたエンディングでした。
一つの罪を隠すために、新しい嘘をつく。
これ日頃から子供によく言ってることですが、ろくなことはない。なので、これを権力者がやるとほんとに質が悪い!
ドンソクさんとソジュンの取っ組み合うシーンはなかなかいいです。
ラストはそれにしても、やっぱりそれしかないのかなーと、悲しいです。人を恨んで生きている人は恨むことで生きていられるのだとおもうと、それもやっぱり悲しい。
梨泰院クラスの良く出来たプレリュード(あくまでもいい意味で)
兎に角良く出来た話でこれがそのまま梨泰院クラスへとつながる暗示となっているのは作者の意図するところかどうか不明だが両方鑑賞した時に壮大な物語が完結する。両方見ている人にとっては堪らないだろう。片方しか見て無い人は是非もう一方を。梨泰院クラス、全エピソード大変なら最初の2エピソードだけでも大丈夫。絶対オススメの意図せぬ?壮大物語の完成である。
ラストまで見せる上手さ
どんでん返しではなく、予想のつく範囲のストーリー。
特に新しくもない。
しかし、韓国映画にはラストまで見せる上手さがある。
心理描写と映画全体の雰囲気に何かを訴えかけるものがある。
理不尽さは人の心の欲望が尽きてしまえば終わるのか・・・・
余りにも悲惨な話である。
正義感だけで警官、いや刑事で居られるのには過酷すぎる世界なのだ。
人を殺すことにはそれなりの理由があり、人を殺してなをも生き続けるためには良き人間性を喪失させるための努力が必要となる。しかし、そんなことは到底、不可能なのだ。
哀しいことにそれでも生きていこうとするのだからなを辛い。ラストシーンで見せる主人公の優しさは過去でしかない。それが、より一層過酷すぎるいまの韓国と言う国を表している。いや、この国、日本でも同じことなのだ。この前の戦争で経験したことが、結局なにも生かされることなく過ごしてしまった日本は心の底から曖昧で猥褻な国に違いない。
そんなことをいまさらながらに痛感せざるを得ない映画だった。
まんまと騙されました
パク・ソジュン目当ての鑑賞。
主人公はこれまた、梨泰院クラスでソジュン演じるパク・セロイの父親だった、ソン・ヒョンジュ。マ・ドンソクも出ていて、キャストだけ見てもかなり、嬉しい。
ストーリー、唸りたくなる、本当にうまくできていたと。
殺人事件から始まる復讐ものなのだが、一筋縄ではいかない。前半はジワリジワリ罪を隠そうとする主人公が追いつめられていく様に集中していたら、後半はスピード感ある展開が降り重なり、背後にある大きなものが見えてきて、終盤、まさかの真実に驚愕だけではなく、うるっと来てしまった。
人として主人公が最期に向かった決断は.. 根っからの悪人などひとりもいない。回想シーンが優しすぎて..
観て良かった。
マ・ドンソク!
先輩を信じて疑わないマ・ドンソクが可愛い。
話は筋が通ってるようで、
簡単に済む事を避けてややこしくしてるような気が
しなくもない。犯人も主人公も。
まず、タクシー運転手から殺しに来たのだから
周りに言っても良かったのでは?
犯人も主人公を最初に殺すつもりが、
たまたま生き残っただけなのに、
主人公とは特別な印画があったみたいな作りになってて、
物語に合わせてキャラが動いてる気がした。
ラストも自分と同じように息子の前で…とか言ってたけど、
お前違う人に殺させるようとしてたやん!
と思ってしまった。
ミステリーとしても面白い
本庁への栄転間近と噂されている警察署の課長が主人公。
賄賂も受け取るものの部下の面倒見もよくみんなから慕われていた。
ある時、タクシーの運転手に襲われ、もみ合ううちに殺してしまうが、栄転が頭をよぎり、署長には報告せず放ったらかしにする。
翌朝、殺した運転手の死体が警察署前のクレーンにぶら下がっていた。
どうやって捜査から逃れるか、また、犯人の意図は何かとグイグイと引き込んでいく。
やっぱり韓国映画!
昇進を控える敏腕刑事のチェ刑事。同僚たちによる祝宴の帰りに乗ったタクシーで眠っている間に、人気のない場所に連れていかれ、タクシーの運転手に突然襲われる。乱闘の末、誤って運転手を殺してしまう。
昇進に影響することを恐れ、証拠を隠滅しその場を去る。
翌朝、工事現場のクレーンに吊るされた死体のショッキングな映像がテレビを賑わす。事件を担当することになったチェだが、死体が自ら殺した運転手であることを知り、事実を隠蔽するため同僚たちを欺き、自身の殺人の罪を隠そうとする。
話の取っ掛かりは以前観た『最後まで行く』に似ている。
追いつめられていく様、追いつめていく様、韓国映画特有の警察の腐敗と復讐…面白かった!
ラスト、余韻に包まれます。
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