アズミ・ハルコは行方不明のレビュー・感想・評価
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男尊女卑への強烈なアンチテーゼ。賛否必至の難解ストーリー。
【賛否両論チェック】
賛:世の中に根強く残る女性蔑視の風潮や、それに対して過激な対抗手段をとる者達など、様々な角度から女性の生きざまを描き出す様子が秀逸。
否:お話としては意味深な部分が多すぎて、理解に苦しむ。逆に男性を虐げすぎている印象も拭えず、観る人によってはヘドが出るかも。
どちらかといえば群像劇に近い印象です。平気で女性蔑視の言動を繰り返す職場の上司達に嫌気が差しながらも、代わり映えのない毎日を生きていた春子。“面倒くさい女”と言われながらも、恋愛依存を断ち切れない愛菜。そして、社会において虐げられてきた女性達の鬱憤を晴らすかのように、理由なき暴力を繰り返す少女達。そのそれぞれの葛藤や怒りが折り重なって、1つの物語が作り上げられている気がします。
ただ逆に言うと、それだけ混沌とした世界観ゆえに、ストーリーとしてはよく分からない部分も多く、純粋な物語としては観にくいのもまた事実。男尊女卑へのアンチテーゼが行きすぎて、今度は“男性を貶めすぎ”という批判もありそうです。
良くも悪くも、ジェンダーについて思わず考えてしまうような、そんな作品かも知れません。
ひょっとして
女性だと心をえぐられる話なのかな。僕はあんま共感できなかった。
開始五分くらいで「あ、高畑充希にバカの役は無茶だ」と思って物語に入り込めなくなったの。大賀もバカの役は厳しいね。
有村架純が≪ビリギャル≫であんまりバカじゃないギャルの役やったけど、賢そうに見える俳優さんだと、あの辺が限界なんじゃない。
ストーリーは、蒼井優が家でも職場でも追い詰められてって、恋心だかなんだか解らないまま男つかまえようとしてうまくいかなくて「もう、やだー!」ってなんの。
高畑充希も「もう、やだー!」ってなんの。
集団暴行してる女子高生もいて「男に復讐してる」って言ってんの。
なんか女子高生ブランドとか二十代女子ブランドとか、その辺のことを言ってんのかなあという気がするんだけど、そのブランド関係なく生きてきゃいいじゃんという気がして共感がいまいちだったなあ。
原作読んだら、なにかもっと解るかも知れないから、読んでみたいとは思ったよ。
シンデレラの姉は目をえぐられる
見終わったあと良かった、とも悪かった、とも言えないなんだかよくわからない気持ちになった。
役者陣の演技はとてもよかった。蒼井優演じる安曇春子の冴えないごく普通の女性から曽我氏に見せる安心と不安、職場や周りの話を聞くときの繊細で微妙な表情の変化など、とてもよかった。また、高畑充希演じるアイナはとにかくうざい。けれどその端に見える孤独が垣間見えた時、そして溢れ出た時心が動く感じがした。ほかにも太賀と葉山奨之のクズ加減や石崎ひゅーいのなんとも言えない存在感、皆それぞれの役柄に特徴が出ていて、また心の機微が繊細だった。
しかし、物語のテンポや流れが遅かったように感じた。アイナたちの場面がアズミハルコ同様に長かったのに、アイナの孤独についてきちんと向き合う時間が、アズミハルコに比べて少なかったように感じる。(アズミハルコが主人公だという点を考えても)そのせいで、アイナたちの場面が長く感じてしまった。
女子高生ギャングは何も伝えたかったのかな。。
加えて、とにかく世界が狭かったなあ。みんな何処かで繋がっていてみんな昔からの知り合い。あんな閉塞感耐えられるかな。
女って怖い
はじめはよくわからなかったけど、徐々に人と人の関係性がわかってきてミステリーな要素もあったと思う
男女差別と女の復讐といった感じだった
女って怖い
蒼井優、高畑充希、菊池亜希子の演技がみれてよかった
元気になったよ
75点
観終えた後の、息苦しさ。
映像をつなぎとめるリアルさがもっと欲しい
新しい…だけ
2016年の邦画BEST10に確実に入ります
同じ町の別の2人の女の話が時系列ばらばらに交差して進んでいくストーリー。蒼井優7年ぶりの単独主演映画。蒼井優も高畑充希も素晴らしかった…。太賀も葉山奨之も加瀬亮もいい。石崎ひゅーいも。菊池亜希子、落合モトキ、山田真歩も…演技が上手いプラス人間味溢れる人たちが集結していてキャストも私にとって極上だった。1シーン1シーンが全部目が離せない。あと、車移動とか車内からの風景が多くて”地方都市の20〜30代の人たちの話”というところが色濃く出ていてそこも良かった。如何に多くの映画ドラマ作品が、東京舞台にしてて東京在住者の目線で描かれてて、東京に住んでる人がより共感できる作りになっちゃってるんだなーということも実感!
そしてこれは常に作品が進化しつづける松居大悟監督の最高傑作。松居監督は新しい作品が出るたび自己の記録塗り替えるくらいめちゃ面白い映画つくってて、かといって過去の作品も1つ1つ良さがあって色褪せなくて、同じような内容のものはひとつも無い。才能に溢れてるというか才能の塊のような人!妥協しないでとことんこだわって作った感じも画面に出てて、きっと監督自体も作ってて楽しいんだろうなーと勝手に想像してしまいます。今回の作品は監督と同世代の主演、プロデューサーで作っていてそれもとても貴重だなと思いました。
とはいえ、私にとっては完璧な作品でも、一緒に観に行った人はわからなかったみたいです。
事前情報で女性が共感できるつくりになっていると知り、また高畑充希がインタビューで「男兄弟しかいない男性はわからない人いるかも」と言っていて、まさに上記の人は男兄弟しかいない人なのでなるほどなと笑。
鑑賞後の監督の挨拶にて、松居監督が「観た人全員が、面白かった、感動した…と同じ気持ちで観れる映画ではなくそれぞれ違う感想や見方をもつ映画作りをしていきたい」と言ってましたが、それこそが面白い映画のひとつの定義だよなと私は思いました。
私はこの映画、2016年の邦画BEST10に確実に入りますね。
あとの候補としては…
「ピンクとグレー」「知らない、ふたり」「漫画肉と僕」「ちはやふる」「リップヴァンウィンクルの花嫁」「あやしい彼女」「64」「ヒメアノ〜ル」「日本で一番悪い奴ら」「TOO YOUNG TOO DIE」「君の名は。」「怒り」「何者」「永い言い訳」とかですかね。
外の世界を知る
やっぱ田舎ってクソだなぁ。
田舎の良さは一度そこから離れて見ないと分からないんだと思う。外野から見て初めて気づくことは沢山ある。
狭い世界で狭い価値観で生きようとするから苦しくなる。ハルコも知らず知らず田舎の価値観に毒され、焦り、自分を見失っていく。
苦しい環境からは、逃げてしまえ。死にたくなったら逃げてしまえ。逃げて逃げて、落ち着いて一度外から眺めてみれば、きっと今より自由になれる。
田舎に限らず、学校や会社にも当てはまるわけで、もっと言えば日本と世界という枠組みもあるわけで、外を知るのは大事だなぁと改めて思いました。きっと知れば知るほど自分は自由になれる。
と、色々と考えてはみたが、映画としてはあんまり面白くなかったかなぁ。
しかし、田舎女子高生の身体能力の高けぇ。
女の子最強!
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