アズミ・ハルコは行方不明のレビュー・感想・評価
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よく解らなかった。
DVDの予告映像を観て、気になりTSUTAYAでレンタルして鑑賞したのだが、
私には、全く理解が出来なかった。
理解が出来なかった理由として、アズミハルコが行方不明になって、家族が困り探している描写は無い。
ただ、1枚の貼り紙があるのみ。時間軸が交差して描かれている様子も全く解らず、最後のあいなの服装が、とても今時とは思えない服装だったので、この時間軸も違うのか?と思う程、解らなかった。
結果、何故行方不明になったのか。説明が必要になってしまう作品はいい作品とは、言えない気がしてしまう。
女子高生のみずみずしい狂気
久しぶりな蒼井優さん!
やっぱり好きだなあなんだろなあ
気だるさと透明感が合間って素敵なんて
このひとにしか出せない魅力だと思うのです
今回はアズミハルコという役で
若者たちからやばくね!?って
知らんとこで祭り上げられてくけど
本人全然知らねーよそんなこと、で
クソみたいな日常が続いていく
そんなアズミハルコと関係をもつ
くそ男な石崎ひゅーいの存在感が光ってた
やはり歌い手さんだからなのか
ただのうん、でもなんか妙に色気が…。
最近個人的に心を寄せている太賀も
クソな役でしたけど、
今回もしっかり役柄そのものってて
3人で夜な夜なスプレー缶で
アート作ってく場面なんか
心底楽しいんだろうけど
見ててなんかヒリヒリするというか
すっからかんの心が見えてくる。
こんなときあったよなーって
夜な夜な飲みながらかくれんぼしてた
学生時代を思い出したり。
なんだかんだで
ハルコが働く会社の先輩女子が
いちばんカッコよかった。
階段でのランチタイムシーン好きです。
女子高生の黒髮ボブのコの眼が
印象的だった。
蒼井
女子高生と地方の描き方が20年古い。10年経って女子高生がアラサーになって、現代は少なくとも女子高生の時代ではなくて、主役はアラサーってことなのかもしれないけど、若さを描くには演出した人の感覚が若くなさすぎる。蒼井優が悪くないことは、オーバーフェンスを見れば普通に分かることだけど、蒼井優にこれをやらせて、今をときめく高畑〜にこれをやらせる感覚が若くなさすぎる。全くフレッシュじゃないとも言う。中島哲也の渇きの小松菜奈のインパクトでもあるいは、下妻のヤンキーロリでも良いんだけど、その後の彼女達が時代にときめいていったことを勘案すればそれなりにフレッシュで、園子温の満島ひかりはその上を行っていて、そういう役者をセルアウトさせる力、それは広告代理店的な嗅覚だとか、ビジュアル系バンドとかコスプレイヤーの自堕落な倒錯した感じとか、と同義で、青山真治が宮崎あおいや菅田将暉に付けた、見つけ出す感じ、あるいは演出ともいう能力とは関係のない、庵野秀明でも原田眞人でも良いんだけど、20年前女子高生撮った人達の鼻の効く感じとも違って、これやばくない?いや、やばくない、萌えすらしないってことなんだけど、少なくとも中テツや園は売り出せる女衒的な才能はある訳で。グラフティに失礼だし。地方を持ち出すなら、サウダージ見ろって話だし。0.5っていうか0。
キャラ立ちが激しい
キャラクターが立ちすぎていると思う。そのせいで、どこまでがリアルなのか、ファンタジーなのかが見分けづらい。
例えば、ラストの女子高生おやじ狩り軍団の指鉄砲などは明らかにファンタジーであろうが、前半、中盤での凶行については多分にリアルである。
高畑充希のうざいヤンキーぶりや、蒼井優の地味系ぶりのキャラ立ちが激しいだけに、これらが見事に昇華、霧散するラスト前の公園池シーンには面食らう。また、シーンの切り替えや時間軸のランダムさが目まぐるしいだけに、違和感が増幅する。
やりたいことが透けて見えるような演出に、制作側の若さが露呈した感がある。
刺激的で良かった!!
序盤は雰囲気映画かと思いましたが徐々に引き込まれ、「ディストラクション・ベイビーズ」とはまた違った刺激があって楽しめました。ラストの投げっぷりも似ていますが、こちらは鬱屈としたものがより強いです。実家で怒鳴り声が聞こえてきて、布団をかぶるのは私もやりました。劇中の言葉ですが「優雅な暮らしが最高の復讐である」は良かったです。「いつ恋」、「植物図鑑」でファンになりましたが、高畑充希のキャラもまた新鮮で良かったです。ユキオ(太賀)のバカっぷりは何とも言えませんが、案外男というのはこんな感じで生きているのかも知れません。太賀って何か不快だと思ったら中野英雄の息子か。地方の若者向け、都会で行き場をなくした大人向け、どちらでもいける映画だと思います。
偉そうな政治家に観てもらいたい
映画館に貼ってあった
ポスターとタイトルが気になって、
それだけで何の知識もなく鑑賞。
物語はのっけから
夢も希望もみえない地方都市の閉塞感を、
赤裸々に綴っていて苦しい。
主人公のアズミハルコは実家暮らしで、
リッターカーを足にして地元のドラッグストアや、
パートやファミレスという範囲で暮らしている。
もう一人のヒロイン愛菜も、
そんな街で寂しさに壊れそうな女の子。
そのはけ口としてセックスに走る、
出てくる男たちは、
ハルコの上司も愛菜の彼氏も
どいつもこいつもロクでもない奴ばかり。
マグマを溜め込んでいく、
2人の女の子に、胸が切なくなる。
そこに男狩りをする女子高生グループ。
それが中盤で交差してくると、
気づいてくる。
ああ、これは女子たちの復讐の映画なんだ。
男だけでなく、社会への、日本への。
若い子が押しつぶされそうな、
今の日本が悲しい。
終始時間軸をずらして、
焦らす手法は面白いけど、
ちょっと高度すぎてよく分からなくなる。
原作を読みたくさせる映画だ。
蒼井優さんのけだるい世界感はさすがだけど、
最近の作品はすぐ寝ちゃう
女のイメージがついちゃいそうで怖い。
とと姉ちゃんの高畑充希さんは、
実は最後まで気づかなかった!!
すぐ後の作品でこんなにちゃらぶっ飛んだ
演技ができるなんて、
なんて女優なんだ!
それが一番心に刺さったよ。
あとアカデミー男優の加瀬亮さんの警官が、
存在感あってよかった。
後味もよくないけど、
日本の闇はひしひしと伝わってくる。
シラけた若者を嘆いてるジジババや、
偉そうな政治家に観てもらいたい作品だ。
安住
ストリートアートもどきのイタズラ、女子高生による集団暴行、それら若さ故の衝動による限界突破は、それが犯罪行為であっても美しい。
逆に若さを失いつつある者、または失った者たちの衝動のせせこましさ、これもまたある意味で美しい。
まあ、この映画の言わんとすることはそんなことでは無いと思うし、結局主題もワケわからなかったんだけど。
高畑光希がすんごい可愛かったのが一番印象に残った。
15
アズミ・ハルコの安定感。
なんという閉塞感に包まれたアズミハルコの日常。この暗く
陰鬱な日々を見せられるだけで、あぁ私だって姿をくらまし
たくなるわいと吠える女性陣が多そう。とはいえ…実際には
こんな社会で這い蹲って我慢しているのが大勢を占める女性
の気持ちを代弁するかのようにやりたい放題。特に男を殴り
蹴りまくる謎の女子高生集団の勇ましく恐ろしいこと!異様
な作品に違いないけれど、観たことのない斬新な展開が凄い。
主演を張る蒼井優の安定感はタダモノでなく、朝ドラと真逆
キャラを熱演した高畑充希も素晴らしすぎ。この二人の熱い
代弁者となって語られるストーリーはクズ男のオンパレード
もお見事でさすがの名優揃い。今じゃ頭脳と力で男軍を圧倒
する女軍が増えたけどまだまだ地方では男軍が優勢な状況だ。
時系列をバラバラにした構成はかなり分かり辛いが、後半~
ラストで彼女らが一つとなり、あぁそうなるわけかと何とも
いえない気分になること請け合い。海が見たいなら自分でね。
(職場の吉澤さんがいい味出してる。あの告白にはウケたわ~)
わかりにくい
行方不明前の話と後の話が最後まで交差して、
わかりにくい。
女子高生が、集団で襲う理由がわからない。
最後に唐突に、ア二メが出てきて、その後、ア二メと同じようになる。意味がわからない。
地方の偏見、閉塞感は伝わってくるけれど、
時間を終始、交差させては、映画に入っていけないため、見終わった後の感動、充実感、なんて
全くなかった。
女の復讐
タイトルになっている安曇春子が行方不明になった件よりも、「女子高生ギャング団」による連続暴行事件が社会的にも、この映画的にも重要な出来事のような気がした。
アラサーの地方企業OL、二十歳のキャバ嬢。どちらも男性中心の社会経済では奉仕することを強制され、搾取される側である。
彼女たちよりも若い世代の女子高生たちは、何をきっかけに男どもに復讐を始めたのだろうか。まだ親の保護下にあり、そうした社会の食物連鎖の中に放り込まれてはいないはずなのに。
それとも、そんな高校生観は時代錯誤も甚だしく、彼女たちもすでに学校社会において男たちに搾取される存在なのだろうか。
映画のすすむ間、その疑問から解放されることはなかった。
時系列をあえて複雑にしているからには、最も若い世代が、虐げられている女性の代表として、男社会への復讐をする動機をはっきりさせるべきではないだろうか。
これでは、女性というものはかくも情動的で、所詮男なしでは生きてはいけない存在であると言っているようなものである。
癖のある物ほど愛しく愛してしまう
本が大好きなんです。
蒼井優さんも大好きなんで観に行きました。
シネリーブル神戸にて観賞。
映像と音は好きな感じ
最近の流行りなのか時系列の変化が多すぎて
集中力が落ちてしまった気がする。
全体的には好きですが
作品の中にドップリ浸かれなかっのは
私がこのタイトルの本を好き過ぎからなのかもしれない。蒼井優さんの声が聞けただけで満足感。
アズミハルコの行方不明は解放の手段である。
ミサンドリーに振れすぎやしないか、という危惧を感じないこともないですが、
抑圧要因は一回ぶっ壊さないと、先に進めないからさ、先ずは怒っていいんだと思います。
なのでJKギャングはすっごくスカッとしました。
抑圧を否定していいこともわからないほどに、女は見えない鎖につながれているんですよ。だから、怒っていいってことをまずは知ってほしい。
鮮やかなとび蹴りなんかに、もっとやれ、もっとやれ、と思いました。
社長に専務にユキオにマナブにソガに、ハルコの父親。
どいつもこいつもゲスばっか。マナブはまだゲスが表にあまり見えなかったから、
ちょっとかわいそうだけど、でもユキオのアイナ評を反論しないという
無言の肯定をしていたし。20歳よりJKがいい、ってことも反論しなかったし。
女は若くてかわいいことだけに価値があるという文化の中で、
JKは性の対象としての、女の一番いい時期の象徴です。
そんなJKがゲス男に消費させられず、逆にゲス男をぶっ潰すのは、本当に快感ですわ。
残念なのは、この映画は女たちがみて、熱狂してしかるべきなんだけど、
現実を生きるのハルコやアイナやハルコの母は、この映画に辿り着かないという現実です。
多くの彼女らが繋がれている地方都市では、この映画、かからないんだよ。物理的に見られないのね。
そして映画を観る程度の可処分所得もなかったりするんです。それが女の現実です。
そして、この映画、ちょっと難しいんです。
その上、一番つらいのはさ、現実の女たちは、JKギャングに共感するのは、まだ無理だとおもう。
そう思えるのは、怒っていいってわかってる人だから。
その程度まで、自尊心を養えてこそできる事だから。
怒っていいかもわからないんだよ。
社長や専務の言い分が正しいって思わされていてさ、それに反抗もできない。そして彼らの価値観で生きていることに疑問を持っていないから、苦しみの出所がわからず、自分より劣っている(と信じたい)人に苦しみを転嫁している。痛みは受けているから、自分より弱い、自分の子や娘や友達やゲーノーカイのうわさとかにさ、仕返しをしてるのさ。わけもわからずに。
地方都市で生きる女の閉塞感は、私の苦しみでもあります。
今は政令指定都市に逃げ込んではいますが、
あのままふるさととの関わりを続けていたらとおもうとぞっとします。
アイナやハルコやハルコの母は、自業自得だとも思います。
もっと前に生き方を自力で変える手段はあったはずです。
でも、そんな事に気づかないくらい、選択肢が見えないように、
立ち止まって思考させないように、問答無用のレールが敷かれているんです。
それを振りきって自由に生きろということなんです。
だから、アズミハルコは行方不明を自ら選んだわけです。ハルコとアイナの夜の邂逅がとてもよかったです。アイナに届いていてほしい。
すっごくよかったけども、もちょっと難しくない語り口で多くの女たちに届けて欲しかったので、星4つです。
伝えたいことは、、、?
松井大悟監督の作品で
「アフロ田中」や「スイートプールサイド」がすきなので鑑賞してみたが
時間軸が少し複雑で最初はむずかしかった。
少女ギャング団の存在がイマイチ伝えたいことがわからなかった。
ハルコとアイナはいい感じの距離感で関わって最後に交わるのはよかった。
最後までアズミハルコが行方不明になった理由がよくわからなかった。
教えていただけると助かります!
多分原作が好きじゃない
チャットと予告に釣られて鑑賞。渇きのような映画を期待していましたが、期待はずれだった。
一番気になったのが、(少なくとも地方では)男尊女卑が根深く残っており、男は皆、女性蔑視をしている、それに対し女性は怒りを感じている、というメッセージの部分である。
今の世の中って本当にそんなか?もちろん女性蔑視する人もいるが、逆に女性の力の強いコミュニティでは、「〇〇にもなって彼女いないの?結婚してないの?」という逆セクハラみたいなものがあるような気がする。
アズミが振られるシーンにしても、他に女できた事もあるだろうが、いきなりバイト先に迎えにきたり、自分が結婚するために行動しているのであって、全然相手のこと考えてないしお互い様だよーと思った。
この話では基本的に幸せになる人は出てこない、ただ1人を除いて。
作者が既婚か未婚か知らないが、30後半になって、結婚したいけど今の日本人の男はろくな奴はいないし、ヨーロッパ人と結婚してーという女がこの映画を好きになるのだと感じた。
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