「1900年代のアメリカとイングランドのお話。」クリムゾン・ピーク 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
1900年代のアメリカとイングランドのお話。
クリックして本文を読む
今夜(2025/10/04)、約1年ぶりに観ました。
良い父に恵まれてニューヨークのバッファローで暮らすイーディスは幼少期から幽霊が見える女の子で、怖い目に遭っています。
最愛の父が亡くなったあと、彼女はイングランドに屋敷を構えるトーマスという男に嫁ぎます。彼は誠実ですが、彼のお姉さんが少し奇妙で気になるところ。
この屋敷でも、イーディスは幽霊を目撃することになります。
この作品の幽霊は、第一印象が非常に強烈なので、初見で悪霊だと思い込んでしまいますが、冷静に幽霊が何を訴えているのかを観察すると、本質が見えてきます。
『プレステージ』の様に、2回以上観ると作品の詳細が観えてきて、深く楽しめることでしょう。例えば、トーマスとルシールの服装。例えば、屋敷にあるソファーの大きさ。例えば幽霊の苦しみの理由。
ギレルモ・デル・トロ監督の芸の細かさが光っています。シャープ姉弟の役所もとてもおぞましく、目が離せません。
この映画は悲劇であり、決して笑える様な作品ではありませんが、ただただ怖がらせるような単純なホラーとは違い、イーディスと共に謎を解き明かしていくような面白さのある作品です。118分と少し長めですが、一度観てほしい良作です‼️
コメントする
