「おぞましきゴシックロマンス」クリムゾン・ピーク チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
おぞましきゴシックロマンス
いや、別に怖くはないですよ、これ。監督もホラー要素で怖がらせようとしているとも思えない演出でしたしね。
むしろこの映画は、おぞましさで押していっていましたね。なんだろ、ずっと画面から漂ってくる、おぞましさがあるんですよね、この映画。
衣装やセットの細部、そしてキャスティング、そして彼らの演技、それらが合わさって、おぞましさを演出している気がします。
正当で典型的なゴシックロマンスを現代によみがえらせたいという監督の意気込みをすごく感じました。
願わくば、最初のアメリカシーンでのミア・ワシコウスカの登場ぐらいは、もっと明るく描いてほしかったかな。なんか、本当の豪華さや豊穣さをあんまり感じられなかったんですよね。どこか不吉の陰があり続けるっていうね。なので、アメリカとイギリスの陰陽の対比が十分でなかったかなって感じちゃいましたですね。
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