劇場公開日 2016年1月8日

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「「愛は人をケダモノにする。」荘厳で可憐なホラー映画。」クリムゾン・ピーク 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「愛は人をケダモノにする。」荘厳で可憐なホラー映画。

2016年1月30日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:主人公達を取り巻く様々な愛憎劇が、“ホラー”というジャンルを越えて描かれていくのが魅力的。恐ろしくも荘厳な映像美も、胸に残る。
否:見方によってはかなりグロテスクなシーンや、ラブシーンもあるので、好き嫌いは分かれそう。

 基本的にはホラーではありますが、そこではいくつもの愛憎劇が描かれていきます。子供を想う親の愛や、願えども叶わぬ片想い、そして自分を愛してくれる者への無償の愛。劇中でとある人物が語る、
「愛は人をケダモノにする。」
というセリフが、まさに本作での愛の姿を体現しているような気がします。
 そして、ただのホラー映画とは片づけられないような映像美も、この作品の魅力です。特に後半の古城のシーンの数々は、まるでテーマパークのホラーモノのアトラクションに乗っているかのようで、ハラハラしながらもその優美な世界観に、魅了されてしまいます。
 急に驚かせるシーンや、ラブシーンなんかもありますが、気品溢れる悲しいお話に仕上がっています。

映画コーディネーター・門倉カド