「犬映画ではなくラブコメ映画でした」チャーリー 世界一かわいい犬と僕が伝えたいこと スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
犬映画ではなくラブコメ映画でした
タイトルの「チャーリー」は、てっきり犬のことだとばかり思っていたら、実はブレンダン・ハインズが演じた主人公の男のことだったんですね。
ジャケ写は思いっきり犬が主人公であるかのようなジャケ写だったので、きっと勘違いされた方も多かったことでしょう。
まあよくよく考えるとサブタイトルは「世界一かわいい犬と僕が伝えたいこと」なんで、微妙に僕=チャーリーが主人公であることを匂わせてはいましたが、犬が主人公の「マーリー」と言う映画があったので、何か騙された感・・・。
ちなみにジャケ写の可愛い犬は、劇中には出てきません(苦笑)
中盤ぐらいからヒロインの飼い犬として出てくる犬は、全く別の犬で、しかもジャケ写ほど可愛くないと言う・・・。
ただ、ブサ可愛いと言うほどブサイクではないですが、見ている内に愛着が湧いてきて、終わった頃には結構愛おしくなってしまった辺りを考えると、この犬を起用したことは案外正解だったような?
でもジャケ写に違う犬使うのはダメですけどね(苦笑)
まあメジャーなキャストがヒロインのマリン・アッカーマンぐらいしかいない劇場未公開作とあらば、そうでもしない限り見て貰えないと思ったのかもしれませんが・・・。
で、肝心の内容の方ですが、こちらも何とも微妙と言うか、完成度はかなり低めで、正直面白いとは言い難い映画でしたかね。
ちなみに基本ラブコメです、ファミリー向け動物映画ではありませんので、そこはご注意を。
激しくはないものの、ベッドシーン多めですのでお子さんと見るには適さないかと。
あくまで犬好きの美人を犬嫌いの主人公がどう落とすのかがメイン、そこにスパイス的に犬が登場する映画でしたので、ラブコメに興味がないと全く乗れない可能性大でしょう。
一応いい味出してる主人公の親友とか、いい味出してる主人公のコーヒー店の常連客とか、ヒロインを巡る獣医の犬好きなイケメンライバルの存在とか、それなりにいいパーツは揃っていたのですが、全体的に駆け足過ぎて感情移入できるエピソードは少なく、印象には残り難い作品だったかなと。
まあ犬あるあるにはホッコリしましたし、主人公の心境の変化なんかもちょっとだけ分かるような気はしましたけど、演出が下手すぎてねぇ・・・。