「心の聲。」映画 聲の形 Pathfinderさんの映画レビュー(感想・評価)
心の聲。
退屈が嫌いな将也の元に、聴覚障害を持った西宮が転校してくる。友達になりたい西宮と、いじめっ子になった将也。ある出来事からそれは一転し、将也はいじめの対象になる。そして高校生になった春、手話教室で将也は西宮と再会することになる。
「聴覚障害」を取り巻く思春期の人間関係の変化がリアルに、そしてタイムリーに描かれていく。誰しもが閉まっておきたい古い記憶をグッと引っ張り出されるような、胸に刺さるシーンがいくつもある。
心を閉ざし聴こえないように生きてきた将也と、純真でまっすぐな西宮。友達一筋の永束くん、姉思いの結弦、想いを伝えられない植野、将也と西宮を囲む家族達、一人ひとりの想いが巡る。
花火大会の夜から、涙が止まらない、止まらない。声を上げて泣きそうになる。
いじめている側の感情、いじめられている側の感情、外野の感情、それぞれの視点がとてもリアルで、辛い。
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