劇場公開日 2016年9月17日

「泣かないで、泣かないでよ西宮...。」映画 聲の形 るるる〜さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5泣かないで、泣かないでよ西宮...。

2016年10月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

原作ファンなのですが、思った以上に良い映画に仕上がっていてかなり満足しております。

原作漫画は全7巻完結の決して長くはない物語なのですが、濃密な少年少女の群像劇であり、他に類をみない社会派少年漫画です。

連載当時、少年漫画でここまで踏み込んで書くのか、と大今先生の覚悟の片鱗の様なものが1ページ1ページから伝わってきて、瞠目した事を今でも鮮明に覚えております。

京都アニメーションでアニメ化が決定して、監督もあの『けいおん!』の監督、脚本もあの『ガールズ&パンツァー劇場版』の脚本家、申し分ないタレントだったので、ファンの期待値はかなり高かったと思います。(これだけ期待させているのだから、きっと製作サイドもつきなみな物は用意していないはずだと私は安心していましたが)

先行した災害禍やタイムリープ、入れ換わり等内容盛り沢山だけど単純明快なラブストーリー『君の名は。』がカップルに大ウケして興行的にモンスター級のヒットになったため、『聲の形』はメディア的にやや霞んだ印象がありますが、路線的には2015年公開の『心が叫びたがってるんだ』あたりに比肩する素晴らしい映画になったのではないかと思います。

京都アニメーションその他製作や公開に関わったすべての方々に心から感謝申し上げます。
いい映画をありがとう。
お疲れ様でした。

るるる〜