「【”コウちゃんは私の神さん!” 移ろいゆく若き男女達の”青の時代”を山戸結希監督が鮮烈に描き出した作品。幻想的な火祭りのシーン、海の美しさも印象的な作品でもある。】」溺れるナイフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”コウちゃんは私の神さん!” 移ろいゆく若き男女達の”青の時代”を山戸結希監督が鮮烈に描き出した作品。幻想的な火祭りのシーン、海の美しさも印象的な作品でもある。】
ー人気モデル望月夏芽(小松奈々)は15歳の夏、海沿いの田舎町浮雲町に越してくる。何もないように見える町で、彼女はコウ(菅田将暉)という傲慢だが、自由で容姿端麗な町をまとめる神主一族の跡取り息子と出会う・・。又、二人のクラスメイト、大友君(重岡大毅)とカナさん(上白石萌音)とも・・。-
■印象的な場面
1.二人の出会いの場面。
ー”一発”で惹かれあったよね・・。
コウのセリフ”この島のモンは、全て俺のモンじゃ!”ー
2.二人がお互いの青数珠と赤のパワーストーンを交換する場面。
-コウが夏芽を”何があっても、守る!”という気持ち。ー
3.夏芽がストーカー男に連れ去られる場面。夏芽から貰った赤のパワーストーンが砕け散ったことで、異変を察したコウが誰より早く、助けに駆け付けるがストーカー男に反撃され・・。
-男としては、落ち込むよなあ・・。-
4.皆、高校生になり、事件の影響でコウとも別れ静かに過ごす夏芽を大友君が、労わる場面。そして、同級生の女子たちが根拠のない噂話をしていることに対し、”品がない!”と吐き捨てるシーン。
-大友君の夏芽への想いがよく分かる。そして、二人は・・。-
5.随所で出てくる幻想的な”火祭り”のシーン。2回のストーカー男の襲撃とシンクロさせている。
-ストーカー男が再び現れ、夏芽を襲うが、”幻想的な夢の中”コウとカナさんがナイフで・・。そして、カナは幼いころからコウに抱いていた想いを強い目で、夏芽に告げる・・。-
<傷ついた二人が、再び場所は違えど、再び輝きを取り戻し、一歩を踏み出す過程を鮮烈に描き出した作品。
主要キャラクター4人の姿と演じられた若き俳優さんたちの姿が印象的な作品でもある。>
■山戸結希監督は当方の居住区出身の方。この映画は、定期的に上映されている・・。
<2016年12月 劇場にて鑑賞>
<2020年7月26日 別媒体にて鑑賞>