「良さと悪さが均衡している…」溺れるナイフ himawariさんの映画レビュー(感想・評価)
良さと悪さが均衡している…
今の映画界に欠かせない存在ですね、菅田将暉さん。芝居力には毎回圧倒されます。
重岡さんの芝居はあまり見たことなかったのですが、今回は色々合っていたのかな?
好感が持てました。(噛んだシーンをそのまま使うのも悪くないと思うけど、なんども出されると余計な気もしてしまいます)
ただ、何と言っても展開が早い。
予告編観たらもう観た気になってしまう映画が個人的にちょくちょくあるのですが、プロモーションに力入ってる分余計そう感じちゃいました。意外と、それ以上何も起きないのね…というか起こしてくれないのかーいという。
レジュメみたいな脚本で進んでしまう感じ…
前半が特にそれで、気づいたら後半に突入していた…だから、時間もそれぞれの人物像も相当変化してます。もちろん観客が想像で補う部分も必要だけど、あまりにも想像させるヒントになる要素が少なくてですね…
『何故あの2人が命張るくらいまで惹かれているのか』疑問なんです。
最後にあの決断を下すのには、決定打というか何か足りない気がしちゃいます。
夏祭りで一件があって、それが2人の足枷になっていることは勿論分かるし、どれだけ精神的な時間を停滞させているかっていうのも読み取ることは出来るけど…
キャストがインタビューとかで、撮影期間17日と言ってましたね…それもまた堂々と言えちゃうのも日本だなって感じです。
『短い期間で良くやったわね。』になる感じ。撮影前に下準備をしているのだろうけど、いざそれを形にする過程が雑すぎると思う。この作品に限らず、基本的に撮影期間であったり下準備であったり、1つのことにお金をかけてじっくり仕上げるっていう感覚がないのかなーって思います。
いい俳優が重宝されて忙しくなるのは分かるんだけど、本人のことを考えたら、それを何年も続けられるわけではないのだしもう少し考えてあげるべきだと思います。
レビュー、初めて書きました。長文…すいません。