「山戸結希はオリジナルでこそ輝く」溺れるナイフ ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
山戸結希はオリジナルでこそ輝く
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今回外部から脚本家を入れてしっかり構造立てて話が構築されていて、脚本を読んだ時はその山戸結希らしくなさに驚いたものです。
でもそこは井土さん!さすがだなと思う話の運びで、脚本その物はとても面白かった。
だからこそ、劇場で愕然としました。
なにこの改編。
なにこの改悪。
ちゃんと計算された脚本を、
天才が感覚で直しちゃった結果、
いくつもの断片が混在したって感じでしょうか。
あとIQがめっちゃ低い感じになってましたね。
菅田くんの独白シーン、必要?
(セックス後の泣いてるシーンです)
重岡くんの『友達だよな』の繰り返し、必要?
カナちゃんが嫌いなのは分かるけどさぁ、そんなにシーン削っちゃう?
過剰演出も目に余ります。
山戸結希さん作品の持ち味なのかもしれないけど、
さすがにグルグル歩かせすぎじゃない?回りすぎじゃない?
椿を道路に散らしたシーン、あそこのカメラワークは狙い通りキレイでした。
水中に沈むシーンもキレイでした(タイトルバックは微妙だったけど)
白いワンピで失踪させるときの映像美、海の色、空の色、拘りがあって好きです。
菅田くんの祭りシーンの長回し良かったです。
でも!映画としては、根本的なところで破綻してる気がしちゃう!
久々に、早く終わらないかなあって、観ていて苛立ちました。
(原作は置いておいて、脚本と映画だけを比べた感想です。)
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