「金融取引の危うさが見える」マネー・ショート 華麗なる大逆転 phoenix1さんの映画レビュー(感想・評価)
金融取引の危うさが見える
久しぶりに考えさせられる映画だった。リーマンショックで知られる金融破綻。映画の日本語タイトルは好きじゃない(決して痛快娯楽映画ではないから)。現代の金融商品が如何にわかりづらく細工され、如何に市場リスクを嗅ぎ付けるのが難しいかを気づかされる。計略だらけでリスクの大きい金融取引では誤った(あるいは作為的な)信用格付けが大手金融機関をも欺き、そして最後に一般市民がババを引く。資金運用といえば聞こえは良いが所詮マネーゲーム。原作名「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」どんな市場の局面でも大儲けしている輩はいる。市況の低迷を理由に損失を正当化するファンドマネージャーなど、どの程度のものか。
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