「人と獣の差」クズとブスとゲス ひろちさんの映画レビュー(感想・評価)
人と獣の差
ハードボイルドやフィルムノワールでは、暗黒世界が描かれ、本作は、組織暴力には対抗できないという、北野監督作品以来と思われるリアリズムが踏襲されているが、人としての希望は描かれていない。主人公は生に執着するが、それは動物でも同じだろう。人として常識の範疇で生きる事が人生であり、踏み外した獣がいくら苦しんでも、人生の苦悩とは異なる。
コメントする
ハードボイルドやフィルムノワールでは、暗黒世界が描かれ、本作は、組織暴力には対抗できないという、北野監督作品以来と思われるリアリズムが踏襲されているが、人としての希望は描かれていない。主人公は生に執着するが、それは動物でも同じだろう。人として常識の範疇で生きる事が人生であり、踏み外した獣がいくら苦しんでも、人生の苦悩とは異なる。