劇場公開日 2017年1月6日

「奇抜すぎる世界観。予備知識必須の異色アニメ!!」傷物語III 冷血篇 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5奇抜すぎる世界観。予備知識必須の異色アニメ!!

2017年1月8日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:吸血鬼の本性を知った主人公が、自らの責任と使命に葛藤し、決意を固める様子が、なんとも独特な世界観で描かれるのが印象に残る。登場人物それぞれの想いを受けて下される、ラストの決断も切ない。
否:前作までの知識は必須。必然性に疑問が残るお色気シーンや、かなりのグロシーンも多く、苦手な人には向かない。

 特にあらすじは説明してくれないので、前作までの予備知識は不可欠です。ハンター達との戦いを制し、人間に戻れるはずの阿良々木が、自分が助けたキスショットの吸血鬼としての本性を知ってしまい、自身の責任を葛藤する過程が、不気味で奇怪な雰囲気と共に、淡々と描かれていきます。
 そして下される、阿良々木とキスショットのそれぞれの決断と戦いに、ヒロインの羽川翼と謎の男・忍野メメがどう関わってくるのか、息を飲むラストにも要注目です。
 必要性を感じないお色気シーンや、身体が沢山ちぎれるグロシーンもあるので、苦手な人には向きませんが、シリーズのファンの方々には是非オススメです。

映画コーディネーター・門倉カド