「致命的なまでに「緊迫感」が無いのが…」ボーダーライン(2015) 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
致命的なまでに「緊迫感」が無いのが…
兎にも角にも「緊迫感の無さ」が最後まで気になった一本。
ネタ的にもっと「焼け付くようなヒリヒリとしたモノ」を期待して行ったのだが、蓋をあければ間抜けなオネエチャンが主役でやけに牧歌的な印象だったのが残念だった。
煮え切らない度ではこちらも中々だが、「悪の法則」の描写のほうがずいぶんと良い。
監督が監督だけに、単純な仁義無き報復とドンパチばかりを期待したわけではないのだけれども。
主人公の”お飾り”感は、現実はどうあれ映画にするなら要らなかったな。
自分だったら主人公の黒人部下を仲間に入れるし、もうちょっと骨太な描写にしてこんな学芸会みたいな話運びにはしない、観たくないし。
ともあれ南米マフィアは恐ろしく、自己主張が強すぎ作戦を引っ掻き回す馬鹿がいるのも事実だということを伝える作品。
監督、こんな凡打を撮る人じゃ無かったと思っていたのだけれど。
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