「究極の戦場。」モンスターズ 新種襲来 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
究極の戦場。
ギャレス・エドワーズの出世作「モンスターズ 地球外生命体」の正式な続編である。監督は交代してトム・グリーン。といってもドリュー・バリモアと何かがあったあの人とは別人だとは思うが。
前作は純粋な怪獣映画、といって語弊があるならSF映画になっていた。
本作もそのつもりで臨んだのだが、まったく違うテイストになっていた。
モンスターがそこらにいるのは当たり前になっていて、モンスターが人類の存在を脅かすかどうかも定かではなく、それでもモンスターを退治はする。ただ、そのせいで罪のない民間人が巻き添えになったりもするので、武装勢力が軍隊に襲いかかったりする。
世はカオスになっている。
そこでの戦争である。
本作は真っ当な戦争映画である。トム・グリーンの演出は、戦争映画を撮るピーター・バーグやポール・グリーングラスのような臨場感をもたらし、あるシーンでは、キューブリックを思わせるような映像も見せてくれる。
究極の戦場では何がどうなるかわからない。
あのエンディングでは救いがないのでは。
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