「劣化版ハートロッカー」モンスターズ 新種襲来 なもしさんの映画レビュー(感想・評価)
劣化版ハートロッカー
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「モンスターが襲来した世界」という舞台がストーリーに全く活かされていない残念作
主人公はモンスターが大量発生し、空爆による掃討作戦が行われた中東地域に派兵される。
民間人を巻き込んだ空爆が行われたため、武装組織が反米活動を活発化しているという。
そのため、主人公の部隊が交戦するのは専ら現地ゲリラのみなさんで、ほぼモンスターとは戦わない。
部隊を率いる派兵8回目の軍曹が悩まされるのは、PTSDによる娘の相貌失認。 作戦先で孤立無縁になりモンスターの生息地帯を抜ける羽目に陥るも、脅威となるのはゲリラのみなさん。
というようにモンスター要素を全部取り去ってもストーリーが成立してしまっている。 モンスターが存在することによる物語への影響が無い。
一方前作は、モンスター自体はほぼ登場しないが、その存在により逃避行する羽目になり、迂回が発生し、それがストーリーに大きな影響があった。
モチーフは悪く無かったかもしれないが、モンスターの存在のからめ方に失敗した残念な作品に仕上がっていると思う。
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