「感動させられてしまった」ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る SHさんの映画レビュー(感想・評価)
感動させられてしまった
コンセルトヘボウ、マーラー、ショスタコ、ブルックナー、それらの響きだけに興味を持って見に行った映画だったが、かなり内容そのものが濃くて、何度か涙する場面も─。
以前、コンセルトヘボウのマーラーを生で聴き涙した記憶が蘇る。
あの時も自前だと思われるカメラが数台入っていたし、恐らくこの映画は膨大な量の取材をコンパクトにまとめているのだと想像がつく。観客の取材をどれだけしたのか想像がつかない。あれだけ興味をそそるエピソードを引き出すために、相当のカメラ稼働率だと思うのだが─。
どんなに優れた映像でも、音楽そのものはやっぱり生の演奏にはかなわないと思いながら見ていたし、また生で聴きたいなぁでも高いんだよなーでもあれだけの大人数プラス楽器の大移動だから払ってあげないと持たないよなぁ、等々。
でもドキュメントそれ自体良かったし、興味あるものばかりだったので、あっという間に終わってしまった印象。もっと長くして、たっぷり音楽を流してくれてもよかったのに、と多少の不満。
特に最後のストラビンスキーなんかは完全に途中で終わった観。
まぁ次の公演でその気持ちをスッキリさせてください、といったところなのだろう。
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