バンコクナイツのレビュー・感想・評価
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サウダーヂと比べてしまう
どうしてもサウダーヂと比べてしまい、サウダーヂのほうが完成度が高く思われた。3時間かけても言いたいことが入りきっていない感じがした。
それから、空族の映画は役者がかぶりすぎていて、「サウダーヂのあの人だ」とか「あ、田我流だ」とかいう気づきがノイズになってしまう。演技がさほどうまくないだけに、どうしてもそうなってしまう。
そこに身を投じる監督
ドキュメントのような執拗な撮影
3時間超の大作は歓楽街を舞台に
その背景にある歴史や風土風俗
戦争とレジスタンス
アジアの混沌が練りこまれている
歓楽街の真反対にある風景映像と民族音楽が
癒しの別天地へと 誘うんだなこれが…
大変疲れました…
日本では珍しいアウトローなロードムービーの傑作
近年のインディーズ邦画作品の中で白眉。劇中で使われるイサーンミュージックとStillIchimiyaクルーによるEDM/HIPHOPも素晴らしい。ストーリーも非常に分かりやすく、かつ説明的ではない展開でありながら深みを感じさせる。イサーンの森のレジスタンスの霊、爆撃の爪痕、富めるものと貧なるもの、男と女のコントラスト、戦争、ドラッグ、売春…いろんな要素を突っ込みながら決してToo muchではない。特に若年層に進めたい一品。
混沌に飛び込む勇気
圧巻。オザワと対話する霊が現れるシーン(ペドロ・コスタ『ホース・マネー』にも一切引けを取らない)、爆撃跡を捉えながら空を駆けるカメラとそこに被さる爆撃音。タイ・イサーンの豊かな文化と過去、富田克也の演出とが混淆した叙事詩的交響曲。富田と相澤虎之助による、文明への鋭い洞察が込められた台詞がまた素晴らしい。そして、元自衛官のオザワと、兵士になることを望むラックの弟が会話を交わしながら歩く姿に胸打たれる。
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