「なんかスッキリした」バンコクナイツ Yuさんの映画レビュー(感想・評価)
なんかスッキリした
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大分主観ですが。映画館に入った瞬間、私以外はみんな男性だったのがゾッとした。
タイの娼婦の話、無理もないのでしょうか。そんな状況的要因も映画を楽しませるスパイスでした。
ストーリー性を言及すると稚拙な作品と言われるかもしれません。
しかしこの映画は物語は脇役です。現地で生きる人々のくらしを、ごく淡々と描き突きつけていました。仮初めだからこそ楽園になり得る。そもそも華やぎしか見ないからこそ楽園に見える。
それに、多くの男性観客は3時間と3分の間、期待を生殺しにされたのではないでしょうか?
最後の最後、濡れ場っぽいシーンがありました。
やっときたぞ!周りの観客が息巻いた次の瞬間、女が男を殴りつけお待ちかねのそれは不意にあっけなく終わってしまいます。
ざまあみろ!なぜだかそう思いました。
楽園の舞台裏は地獄だということをまざまざと見せつけられ続け、さいご気休めの望みが濡れ場にかけられていたも…
タイに行ったことがある人なら分かるあの鬱蒼とした混沌を根元から映すと同時に、観客の男共を肩透かしにして、いてもたってもいられなくさせるような心理作用がある意地悪な作品なのでは、と思いました。
以上のひねくれた?観方から、私は十分に楽しめました!
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