「セミファイナル?」クリード チャンプを継ぐ男 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
セミファイナル?
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生卵こそ飲まなかったが鶏を追いかけてフットワークを鍛えたり片腕の腕立て伏せ、ロードワークなど記憶が蘇る、鳴り響くロッキーのテーマやラストのフィラデルフィア美術館の階段シーンは極め付けだろう。
エイドリアンもどきのヒロインが必要なのは分かるが孤独なロッキーならいざ知らずクリードのモチベーションはアポロを継ぐことなのだから色恋沙汰の挿入は雑味に思えた、「女は足を弱くする」のロッキーのセリフはトレーナーのミッキーがかってロッキーに言ったセリフだろう。
勝つかと思ったら「ロッキー」同様、うまい落としどころ。スターロンも身内の不幸で辛い時期にもかかわらず同じロッキー役で2度目のアカデミー賞に返り咲いた大熱演、頭がさがります。
ファイティング・シーンも実にリアル、まるで「ロッキー」(1976)の復刻版のような懐かしさがそこここに散りばめられた傑作だが展開がシンプルで読めてしまうのが難かもしれない。やっぱりアポロの息子なら因縁のドラコの息子と闘うのだろうと思っていたがそれは続編のお楽しみ、本作がセミファイナルだったとは用意周到、恐れ入りました。
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