「よかったけど…」クリード チャンプを継ぐ男 ひろあきさんの映画レビュー(感想・評価)
よかったけど…
初日に劇場で観賞 監督さんがロッキーシリーズをこよなく愛する方らしいですが随所からそれは伝わります エイドリアンの家、ミッキーのジム、フィラデルフィアの高架下、まるでロッキーがそこにリアルに存在するかのような、気持ちの良い演出、好感がもてました 一作目のカメがあんなに立派になっているとは(笑)(笑)多分にオマージュを感じられる作品で良いのですが アドニスにしろロッキーにしても動機が弱いと云うかちょっと感情移入しにくいです プロ経験の少ないアドニスのランカークラスとの試合やら世界チャンピオンとの試合なんてまー普通に考えたらありえないし ロッキー1でも同じような感じでお話が進行しましたがそこは偶然ではなく必然だと思わせる脚本、演出があるからすばらしいのであって残念ながらこの映画からはそれがちょっと感じられないですね アドニスのボクシングに対するスタンスはわかるのですが 周囲の彼への悪意やらやっかみがいまいちピンとこない 教えてあげなさいよ 商売なんだから(笑)ハングリー精神?の勘違いだよ それでも予定調和で進んだラストの試合は感動します!号泣!見終わった後ロッキー見直したらさらに号泣!改めてロッキーと云う作品は素晴らしい映画だと気づかせてもらいました アカデミー賞作品賞取ってるんですよね そう云う意味でクリードは良作です スタローンの枯れた演技が素晴らしくて他の演者さんがあまり印象に残らないのと主役のアドニスにいまいち感情移入できないのがマイナス点ですかね それでも最近のシリーズ物?のなかではかなりの良作じゃないでしょうか スペクターやらスターウォーズやら絶望と睡魔と戦いながらの観賞でしたので(笑)