「人間の悲しすぎるエゴ。動物達に問われる、本当の命の尊さ。」犬に名前をつける日 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の悲しすぎるエゴ。動物達に問われる、本当の命の尊さ。
【賛否両論チェック】
賛:人間の都合で命を奪われてしまう犬や猫達の悲しい現実や、そんな彼らを少しでも多く救おうと活動を続ける人々の姿に、胸を打たれる。
否:あまりにも悲しすぎる事実が次々と突きつけられるので、耐えられない人も出てきそう。無理に観るのはあまりオススメ出来ないかも。
人間のエゴによって繁殖させられ、身勝手に捨てられて、殺処分されるしかない動物達。勿論その健気な瞳は、見ていて胸が締めつけられるようですが、その一方で、そうした悲しい現実を生み出しているのは、私達“消費者”であるという事実にも、また胸が痛くなります。
迷子になった犬が保護され、飼い主に連絡したところ、
「もう新しいのを飼ってるから、要らない。」
と言われたというエピソードなんかは、衝撃的すぎます。
そうした悲しい日本にあって、1つでも多くの命を救おうと奔走している人々の姿に、深く頭が下がる思いです。
「“出来る”“出来ない”じゃない。“やるか”“やらないか”です。」
という言葉が、非常に印象に残りました。
“動物を飼う”ということの重さを、改めて突きつけられる、そんな作品です。
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