ストレイト・アウタ・コンプトンのレビュー・感想・評価
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非道な弾圧に耐えるだけじゃなく向かって突き上げるようなエネルギーと...
非道な弾圧に耐えるだけじゃなく向かって突き上げるようなエネルギーと迫力とリズムに乗って迫ってきた とてもとても心に残った
パワフルなドラマにシビれた
このラップグループのことはほとんど知らなかったが、めちゃめちゃ面白かった。
事実と違う部分も多々ありそうだが、パワフルでスピーディに展開する怒涛のストーリーが映画として単純に楽しめた。
いわゆるギャングスタラップは敬遠していたが、その成り立ちが分かり、認識を変えられたのも良かった。
ストーリーに引き込まれる
このあたりの音楽については詳しくないけど、映画として非常に面白いし、アメリカ社会がよくわかる。ミュージシャンとして彼らが成したことの大きさと、一般の黒人の当時の文化や考え方を知ることができた。あんなに体制に反発していても、同性愛者を極度に毛嫌いしたり、人気バスケットボールチームのユニフォームを着ていたり(それがおしゃれだったけどー)、冷静に考えると矛盾してるんだけど。でもカッコよかった。
それがあっての今なんだな。
2時間以上あるけど長く感じない。
日本のポスターのキャッチのダサさ、なんとかしてください(笑)
うむ。思った通り、初登場全米1位でした!
ヒップホップ界の伝説的なグループ"N.W.A."の、結成から解散を描いています。
え?"N.W.A."って何?意味は「Niggaz Wit Attitudes」です。原題はこのグループのファーストアルバムからとられています。
Outta=Out of
Compton=コンプトンは地名ですね。危険な地域です。
あのー、Dr. Dre(ドクター・ドレー)はご存知ですか?ウエッサーイ・Gファンクの生みの親で、恐らく現在のヒップ・ホップ界で一番影響力があり、むっちゃ有名なプロデューサーだと思います。
このDr. Dreが初期メンバーでした。
色々と暗い噂の耐えないSuge Knightと組んで、Death Row Recordsを設立、Snoop Doggy Doggや2Pacが所属したヒップヒップ界の西の横綱です。
因みに東はSean Combs率いるBad Boy Entertainmentです。
あ、横文字ばっかで分かんないっすか?
えっとー!そうSean Combsって、ジェニファー・ロペスの元カレっす。
あとはIce Cubeご存知ですか?同じく初期メンバーです。Ice Cubeは"ボーイズ・オン・ザ・フッド"をはじめ、"ハイヤー・ラーニング”"アナコンダ"にも俳優として出てるので、ご存知の方もいるかも知れません。脚本も書くし、監督もやる。かなり多才です。あまり知られてないけど、出演・製作総指揮・脚本を担当した"Friday(1995)"は名作だと思う。
N.W.Aはその他にもギャングスタ・ラップ(Gファンク)のゴッドファーザーと呼ばれているEazy-Eがいます。
今でも音楽プロデューサー、俳優、監督と、業界では影響力がある人達が1980年代後半に知り合ってグループ設立するも、90年代のヒップホップ全盛期に、方向性の違いやもろもろの確執を経て解散してしまいます。
本作、全米公開1週目の興行成績は、"ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション”を上回ってますよ!
それだけN.W.Aって伝説的なグループで、未だにリスペクトされてるんですよね。マルコムもキング牧師もできなかったことを、彼等は音楽を通して成し遂げたのかも知れないとさえ思ってます。
ヒップホップで音楽業界が駄目になった。っていう洋楽通がたまにいらっしゃいますが、確かに下品でくだらないリリックもありますが、Ice Cubeの" it was a good day"や、common sense" i used to love her "は名曲です。
80年代後半、腰が引けたロックのかわりに、ミュージックシーンを引っ張って行ったのが、警官による黒人暴行事件などの社会を痛烈に批判した彼らの、「F*ck tha Police」だったと思います。
「俺たちの音楽は武器だったんだ」by Ice Cube
あの頃は、本当によかった。いい時代でした。私も" i used to love her "ですよ。※でもIce Cubeとcommonは仲悪いけど。このへんを話すと長くなるので。
あ、全く意味が分からないですよね?すみません!
2時間半の長丁場。ほぼ実話。思ったよりカッケー演出はなく、ありのままのあの頃の時代のヒップホップ業界のお話でした(懐かしい曲満載です)。
けれどバスの中で詩を書く高校生アイス・キューブの可愛さ(ギャングスタで売ってましたが本当は真面目少年)とか、スヌープとドレーがキャッキャ言いながらアルバム「クロニック」を作ってたり、妙に明るいテンションの2PACがレコーディング中に「カリフォルニア・ラブかぁ」ってケラケラ笑うシーンの意味とか(不本意だけど拾って貰った恩でやってる、空元気感)、90年代のヒップホップシーンの理解がないと、ちょっと難しいかも。日本公開なるかしら?
取り敢えず、宇多丸 さんに頑張って貰いたいです。
って思ってたら、日本公開となりました!
よかった!けどー、日本のポスターのキャッチのかっちょ悪さ、なんとかしてください(笑)
意外に爽やかなサクセスストーリー
ドクター・ドレーと言えば、Appleにbeatsを30億ドルで売却したってのが最近のビッグニュースですが、ラップの世界でも偉大なイノベーターだったんだなってことがこの映画見て分かりました。
N.W.A.(Niggaz Wit Attitudeの略だったんですね!)の創設メンバーは、投資家(社長)がイージー・Eで、コピーライター(詩人)がアイス・キューブ、で、プロデューサーがドクター・ドレーという役割分担。そんな彼らが、全米でもっとも犯罪の多い町コンプトンの地元クラブで成功し、レコードが売れ、全米を席巻していく様子が臨場感たっぷりに描かれます。
登場人物がみんな銃持ってるし、何しろ殺人事件が多いので有名なコンプトンなので、映画でももっとたくさん人が死ぬのかと身構えていましたが、暴力的なシーンは思ったほどではありませんでした。意外に爽やかなwサクセスストーリーという印象。劇中に鳴り響くドープなラップの数々は大変素晴らしいですよ。
私が一番印象に残ったのは、N.W.A.のマネージャー、ジェリーがアイス・キューブにキレるシーンですね。「ユダヤ人をバカにするのか! JDLに言ってやるからな!」って。このJDLってのが気になったので、家に帰ってから調べたらJewish Defense Leagueといって、ユダヤ防衛同盟というユダヤ人の極右組織のことでした。おーコワ。
作りとしては目新しさはないが熱い作品
ストーリー展開としてはよくある作りなんだけれども、やはり描かれている題材が新鮮だし強烈である。
この作品の魅力はすなわち彼らの楽曲群の魅力であるし、またそれらが時代の空気を動かしてきたという事実をしっかり伝えているところだろう。影響力の功罪はともかくとして。
既存の価値観や業界の仕組み、公権力による差別に対して言葉と音楽で立ち向かっていた彼らがその後のシーンを一変させていったことの意味を考えさせてくれる良作だった。
出会い、別れ、再会
ジャージーボーイズもそうなのですが一生同じ方向を向いて一緒にやることはできない、それぞれの思いや周りの思惑などが絡んでの別れには寂しくなる。
デトロイトの事件には、やっちまいなー!と思っていました(笑)
ラップには最後まで馴染めないのがわかったこと客層がいつもと少し違うのが映画体験としてよかったかなと。
綺麗な言葉ばかりが歌じゃない
思った事を思い切り言葉にする痛快さと魅力、歌の持つパワーを知らしめられました。
綺麗な言葉ばかりが歌じゃないーーNWAは新しい文化を作ったのだと思います。
ともすれば言葉にできない事も多い現代日本社会に、生き方を提案する作品だと思います。
その歌が、気が大きくなって暴力行為につながった真偽や是非なついては野暮だから置いておく。
深さとエンターテイメントのある映画
コンプトンは僕がトーレンスに住んでいた頃はフリーウェイの向こう側にある治安の悪い所、ぐらいのイメージしかなかった。
ロドニー・キング裁判後の暴動の時に事務所からさほど遠くない所から上がる煙に不安に駆られた記憶が蘇ったりもした。
何故、彼等が暴力的な内容のラップを歌い続けたのかは、彼等が長く置かれてきた差別や不平等を理解して初めて考えることが可能になる。
素晴らしいラップミュージックと併せて全ての世代の人に見て欲しい映画です。
チョー楽しい映画
わりと適当にグループを結成して、すぐに売れていく感じがチョー楽しい。爽やかな青春映画として観てもいいし、80年代終わりから90年代初頭のアメリカについて、ヒップホップを通して伝えるものとして観てもいい。
N.W.Aを全然知らなかったけど、めちゃめちゃカッコいいと思った。アルバムが廉価で復刻されるらしいので、買ってみよう。ただ、スヌープ・ドッグとか、2パックとか、エミネムとかの世代は少し知っているので、彼らがみなN.W.Aのメンバーにプロデュースされたってところは興奮した。詳しい人は前提知識としてあるんだろうけど。
とりあえず、「F*** the POLICE」はクソサイコーでした。
【追記】隣に高校生くらいのB-boyが座ってた。
秀逸な伝記映画
実在の人物を描く上で壁となるキャストに関して、これは文句なしだろうと思わされる。ぼくは当時触れたことのない音楽だったけど、映像を見る限り似ているなぁと。
カリスマ性をビジネスに利用され飼い慣らされていく様子と、メジャーシーンで認められつつも空中分解するグループの描写はドラマチック。まさにのしあがるってこういうことかなぁ、と。
命と音楽が天秤にかけられてるなんてなぁ…。海の向こうのリアルをスクリーン越しに触れられたのかな。ロス暴動と相まって当時のアメリカの縮図を垣間見ることにもなった。
アフターマス
2016年劇場1本目。
映画としての完成度ははっきり言って凄く高いわけではない。
全米で大ヒットした映画だからといって、ヒップホップに興味もないのに見に行ったら途中で飽きる人もいると思う。
でも、あの時代のヒップホップを聴いた事があり、ある程度の人物相関と曲を知っている人には本当に感慨深い作品になること間違いなし(僕もリアルタイムで聴いたわけではないが)。
グループや名曲誕生秘話的な要素は比較的薄く、イー、ドレー、キューブそして白人マネージャーを中心にドロドロしたビジネスと暴力と人種問題と乱交(←重要)を主に描いており、バイオレンスムービーとしての描写はなかなかレベルが高い。
随所で披露されるN.W.Aの名曲にラップファンならテンションが上がることは間違いないし、ウータンクランがクラブでかかってたりとイーストコーストファンへの配慮(?)も小憎い。
途中で出てくるスヌープと2pacがあまりに似てて、というかネタだろってくらい似せてて、思わず笑ってしまった。
ラストにドレーがシュグに反旗を翻してニューレーベル名である「アフターマス」と言うシーンは格好よすぎたし、アフターマスとドレーのその後の大成功があるだけに最高に胸のすくシーンとなっている。
(ちなみに、劇中でもクズの限りを尽くしてたデスロウレコードのボスであるシュグ・ナイトは、映画では描かれてなかったが2pacが殺された現場に居合わせたり、ビギー殺害に関与してる疑惑があったり、殺人容疑で逮捕されたりと実際にとんでもない輩。)
あとはドレー役の俳優がもうちょっと表情、体格ともにイカツければ完璧だったなー。
デンゼル・ワシントンがもうちょっと若ければ適役だったかも。
とにもかくにも、ラップファンなら必ず見るべき作品。
ラッパーは意味不明なほど衝撃的な人生を歩んでる人が多いから、色んなラッパーで映画作ってほしいわ。
良かった!
名もなき若者がそのエネルギーを爆発させスターダムにのしあがるが、カネのため仲間割れという、よくある栄枯盛衰を描くストーリーだが、テンポよく、キャラもたっていてグイグイ引き込まれた。字幕監修も良かったのでは。N.W.A.聴いてみよう。
ICE CUBE
ドレーとアイスキューブの事は知っていたけど、N.W.Aの事は知らなかったです。
人種差別を受けた事がなく、日本で平和に暮らしている自分にとっては、黒人だと言うだけで敵意を向けられ、立っているだけで連行されるなんて事は理解不能。
だからこその、言葉が生まれ、音に乗って色んな人に届くのだなぁと思った。
イージー・Eが最初にラップをやってみて、メンバーに下手だと言われているシーンで、本当にクソ下手で、場内から笑い声が漏れてたのも印象に残ってます。
ラップって本当に難しいと思う。
後は、さすが息子だけあってアイスキューブが本当に似ていた。
演技もうまかったし、お父さんより格好良かった。
スヌープ・ドッグも2PACも後半に出てきて、その後のHip-hopの歴史がわかる様な映画があれば、観たいと感じました。
made in compton.
縦ノリなヒップホップを生み出したNWAのサクセスストーリー。
コンプトンのドラッグディーラーから、シーンの最重要人物に。
結成の秘密、差別との戦い、仲間との決裂、様々なシーンを最高のトラックが包み込む。
2パックやスヌープ、シュグナイトも出てきて後の東西闘争の発端となってしまう理由が何となく垣間見えた気がした。
車が買えずバスで通う日々、クリップスやブラッズ、日々のスラングな会話、リアルなアメリカをまざまざと観ることができた。
ここ最近で最高の音楽要素満載の映画。
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