「自分の不幸と親の関係」パリ3区の遺産相続人 Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の不幸と親の関係
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同じ人の事なのに、関係が違うと全く違う人のように思われる事がある。
マティアスの父で、マティルダの恋人だった人はもう亡くなっている。その父の遺産を目当てにマティアスはパリにやってくる。
マティアスにとっては、子どもの自分を愛していたとは思えない父。母を不幸にした父。
マティルダにとっては、生涯の唯一人の愛する人。彼の妻よりも彼の事を知っていると思っている。しかし、マティルダは他の人との結婚を維持しつつ、約20年の関係を続けていた。
マティアスは3回離婚しているが、関係に正直に生きてきた。
この遺産を息子に託した父の意図は何?
マティルダがまだ生きているから、存命中に父と子はわかりあえなかったのか?
正直に生きるには対価が必要。
でも、人生は裏切らない。
一見、上手くいった?のかもしれないが、マティルダの知らない、次の世代で、血や涙が流されていた。
マティルダが進行に連れて、自分中心のふてぶてしい人に見えてきた。
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