「よかった」TERROR OF HOUSE テラーオブハウス 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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低予算映画に見えないほど演技がしっかりしていて演出もとても怖い。登場人物が魅力的で撮影も編集もかっこよかった。
現実と幻想が交錯するような内容なのかと思ったら、監督が「全てしっかりと説明できる」とおっしゃっており、それだといろいろと理解できないところがあった。
まず、主人公の女の子が実はストーカーの殺人鬼であることが、監督が発言するまで分かっていなかった。その場合、時系列がよく分からなかった。彼女が一通り殺してから家を出たら、芸人に車でひかれたのだろうけど、その後出演者として家に戻っていたのだろうか。フェラチオに怒って殺して車にはねられて、それをなかったことにして出演者として過ごしていたのだろうか。死んだ演出家がわざわざネタ晴らし解説をする理由が気になったし、殺された演出家が殺した相手に指示を出してみんなに死んでいることを伝えさせようとする意図も気になった。カメラが回っていることが前提だったらフェラチオするのは、前後の見境がないくらいに激しく求め合った結果なのだろうか。
単純な話を複雑な構成で表現しているのか、そもそも複雑な話なのだろうか。時系列で解説して欲しい。
希望としてはもっと恋愛をがっつり見たかった。そのもつれで殺人が起こっていたのかなと勝手に解釈していたら違っていた。殺人場面ももっと見たかった。辻褄がきちんとしている話であると分かったらいろいろ気になってモヤモヤした。
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