劇場公開日 2015年12月11日

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「伝説のマラライ。」わたしはマララ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0伝説のマラライ。

2016年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

幸せ

今作の中でも問いかけられているのだが、このマララさんが、
幼い頃から多分に父親の影響を受けているのは明らかである。
名付けの段階で伝説の少女「マラライ」から父親が授けたこと、
吃音を抱える学校経営者の父親譲りでスピーチもかなり雄弁。
普通の少女、とはいえどこかそういった類稀なる才能を開花
させていくのはこの家では普通だったんじゃないかと思った。
文字が読めない母親を持つ彼女が、なぜ女性にも教育が必要
なのか訴えるのはごく自然なことで、女性の自立を禁じ攻撃
を繰り返す方が浅はかなのは見て当然である。それを大衆の
前に立ってメディアを用い訴える活動は、とても少女が為す
域には思えない。彼女が活動家になるべく生まれ育ったのを
改めて納得させられる。しかしこういったドキュメンタリー
には特有の、ごく自然な会話や振舞いの中で、彼女が本音を
チラホラ漏らしたり、笑いながら恥ずかしがる様子は本当に
可愛い。そして同年代の女子とはなかなか話が合わない^^;と
いうあたりで、あ~そうだろうな~と思ってやや気の毒にも。
武装勢力や辛い過去について多く語らない(敵視しない)のも、
自身の置かれた位置を明確に把握しているからで、平和賞を
受け、さらに活動が広がっていくであろう彼女の今後に(心の
面でも)平和と幸多からんことを祈ってしまった。頑張って!!

(あのスピーチ聞くと涙が出るもんね。ものすごい説得力だし)

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ハチコ