劇場公開日 2016年1月16日

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最愛の子のレビュー・感想・評価

全37件中、21~37件目を表示

1.5ヴィッキー

2016年9月26日
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ピーターチャンが主戦場にしてた香港を離れて、隣の本土深圳を撮ると、わざと垢くさくしてるのか、やたらダサい。画面がとかじゃなくて、俳優の選び方とか、衣装とか、まぁわざと洗練させないことで、実際洗練されてない本土のリアルを見せるというか。にしては、鍬持った村中の農民たちから追いかけ回されたり変な誇張挟んでくるし。なんかわざと農村部の垢抜けない感じを焚きつけてくるので、乗れない。ヴィッキーチャオが垢抜けない格好をして農村のおばさんを演じるっていうのが、話の全てで、ラストの出演者と元ネタの邂逅の際の普段の垢くさくないヴィッキーチャオとリアル農民のおばさんが抱擁する欺瞞というか、違和感だけが面白い。誘拐された側の母親は菊地凛子を丸くした感じ。

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pigeyes

2.0ギンレイホール こっちはまだ見れたかな 映画としては普通 なんかカ...

2016年6月24日
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ギンレイホール

こっちはまだ見れたかな
映画としては普通
なんかカタルシスがなかったね
作りは普通だけど変わった構成の映画だ
ポンポンのDNA鑑定結果は結局一致してるのか
誘拐されるのは可哀想だし
人身売買がなくなってほしい
社会派

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たろう

4.0社会と個人を抉り出す

2016年5月2日
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泣ける

知的

冒頭部分から快作の期待。
絡まり合う配電コードは、一人ひとりの生の現れ。
そしてそれは国の政策に弄ばれる人の姿。
人の崇高な愛という感情も、社会制度の中でしか語られない。語ることをゆるさえれない。その社会では、母であることもまた、強制された社会的通念だ。

ビッキー・チャオにハオ・レイ。

彼女らが演じたのは、母性という言葉では片付けられない、一人一人の生と性の慟哭であったかもしれない。

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critique_0102

4.0幸せを望みながら、誰も幸せになれないなんて。

2016年4月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

誘拐事件が解決してメデタシメデタシ、ではない!

あれ?
ついこの間、同じような感想言ってなかったっけ?
まあ、いいか。

中盤から、舞台が反転するように、主軸が入れ替わる妙には脱帽。
リー・ホンチン(和泉雅子に見えてしかたないが)の迫真の演技に、はじめ鬱陶しく思えながらも、その一途な思いにほだされだしたところで、ラストの衝撃が待っている。
ええ??そのラストって、残酷すぎやしないか??
だけど、だからこそ過酷な現実と向き合っているリアル感があった。
むしろ今は、あの強烈なインパクトを放つラストこそ、傑作の評価の土台となっていると思う。
誘拐後の3年目の今、この事件にかかわった誰もが、幸せにはなれない、っていうのが残酷で仕方がない。

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栗太郎

4.5無自覚だった悪意に気づいてしまったのか

2016年4月7日
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鑑賞方法:映画館

2009年7月、場所は香港に接する深圳(シンセン)。
路地中でネットカフェを営むティエン(ホアン・ボー)は妻ジュアン(ハオ・レイ)と離婚し、3歳の息子ポンポンを育てている。
ある日、ティエンが目を離した隙にポンポンは友だちと近くの空き地にローラースケートをする人々を見に行ったあと、何者かに誘拐されてしまう。
ティエンとジュアンは必死でポンポンの行方を探すが・・・というハナシ。

3年後、山間部の農村でリー・ホンチン(ヴィッキー・チャオ)という未亡人に育てられていることを突き止め、奪い返しにいくあたりまでは、ティエンの捜索活動が中心で物語の幅は狭い。
途中、貧困のために育てられなくなった自分の息子をポンポンと偽る男性や、偽の情報でティエンがかけた懸賞金を奪い取ろうとする輩などが登場して、中国社会の行き詰まりをスリリングに描いていくが、このあたりまでは普通のサスペンス映画と変わらない。
(変わらないが、非常によく出来ている)

しかし、この直線的な構図の映画が、中盤から別の様相を呈していきます。

ポンポンを育てていたホンチンのもとには、もうひとり娘がいるのである。

ホンチンの言によると、1年前に亡くなった彼女の夫との間に子を生すことはなく、ホンチンは不妊症と思われた。
そのため、夫は深圳の女にポンポンを産ませ、連れ帰ったと。
さらに、出稼ぎ先の工事現場に捨てられていた娘を拾って帰った、というのである。

ポンポンについては、証拠の監視カメラ映像もあって夫による誘拐と決定され、ティエンのもとに返されるが、娘のついては養育を認めてほしいと訴えだす、というもの。

この展開にはビックリした。

単なる誘拐事件のハナシではなく、ピーター・チャン監督はどこへ観客を導こうとしているのかがわからなくなってしまいました。

しかし、監督の意図は、この後に立ちあがってくる様々な人々のエピソードを並行して描くことで、現在の中国をまるっと描こうとしていることがわかってきます。
すなわち、

娘だけでも取り戻そうとするホンチンのハナシ、
ティエンに協力していた児童誘拐被害者の会を主催する夫婦のハナシ、
ティエンと離婚した後、新たな夫と再婚してたジュアンの家庭内不和のハナシ、
さらに、ホンチンに協力する若手弁護士(彼には認知症を患った母親がいる)のハナシなど。
ほかにも、ホンチンの夫が娘を拾ったのを目撃した農村からの出稼ぎ労働者のハナシなども加えていい。

この現代中国をまるっと描こうとするのは、ジャ・ジャンクー監督の『罪の手ざわり』に似ているが、描き方はこちらの映画の方が優れている。

しかし、しかしながら・・・
後半、観つづけているうちに、どことなく居心地が悪くなってしまった。
映画が面白い、つまらないというのとは全然異なるこの居心地の悪さはなんなのだろうか・・・
すごく、気になった。

観つづけていくうちに気づいた。

前半の直線的構図の中で登場した「明らかに悪意を持った人」がいないのである。
ティエンはもちろん、ジュアンもホンチンにも、そのほか誰もが皆、「明確な悪意はない」のである。
映画のエンディングにかかわってくる先に記した農村からの出稼ぎ労働者にしても、である。

悪意があった(認識していた)のは、この複雑な物語を進める契機をつくったホンチンの夫だけで、彼はすでに死亡してる。
いわば「悪意の不在」なのである。
いや「不在」そうではなく、周囲に満ち満ちている悪意に「無自覚」なだけなのかもしれない。

この「悪意に無自覚」というのが、ピーター・チャン監督の意図したところだとするならば、この映画、観ていて居心地が悪くなって当然だろう。

そして、最後に泣き崩れるホンチンは、歓びのなかでその悪意に気づいてしまった・・・
このときの彼女の感情の複雑さ、遣る瀬無さはいかほどだったろうか。

この後が観てみたいと思った。
<追記>
映画のエンドクレジットとともに、この映画のもとになった事件の当事者たちのその後の映像が流れます。
ここから窺い知るに、真偽のほどはわかりませんが、実際の事件とこの映画で描かれたラストとは違ったものだったのだろうと思いました。

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りゃんひさ

4.0物事の二面性

2016年3月1日
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監督は喜びと悲しみの立場を非常に上手に描いている。そして、見るものをどちらの立場にも130分で置き換えさせてしまう、作品。実話を基にしたとあり、最後に実際の人物と役者があって話しているところなど見ると、役者全員がフィクションの中にも溶け込んでいるように見えた。

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sakatea

4.5今年のベスト

2016年2月28日
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泣ける

悲しい

気が早いかもしれないが
間違い無く今年のベスト3には入るであろう作品、これが入らない位良い作品が出てくるなら今年は豊作の年になる!
その位素晴らしい作品
物語もカメラも演技も凄い
冒頭から引き込まれる演出、上手いの一言
あの電線が全てを物語っている様
一筋縄ではいかない世界
ラストも衝撃的

ラストが自分的には救われないのが・・・
エンディングの映像は自分的には要らないかな

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ぼんのう

4.0めっちゃ面白い

2016年2月24日
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泣ける

興奮

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吉泉知彦

4.5中国の闇と複雑な家族問題を描き切った良作

2016年2月21日
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中国では年間20万人の子供が誘拐されているとのこと。今作は実話を元に描かれていることもあり、子を持つ親の立場が重なり胸が強く締め付けられました。誰が主役なのか?観る前はは誘拐された父親と思っていましたが、実は育ての母親なんですね。その意外性が観た後の充実感を更に高めます。

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M.E

4.5少林拳

2016年2月21日
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2016 年劇場17本目。
実話を元にしていると、最後に初めて知った。
客観的に観るとそれぞれが身勝手でエゴイストに感じるが、実際に子どもが急にいなくなったらあんなもんじゃなく冷静じゃいられなくなるんだろうな。
と、未婚で当然子どももいない私は想像するしかなかった。
誰も悪くないのに、みんなの感情が痛々しくて切ない。

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ヨッシー

4.0生みの親と育ての親

2016年2月17日
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生みの親と育ての親という単純な二項対立の物語ではない。それはファーストショットの絡まった電線に象徴されている。同類のテーマを是枝監督が福山雅治主演の「そして父になる」で描いているが、力の差が歴然としている。大人と子供の差ほどあると感じた。

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映録助

3.5様々な立場から考えさせられる

2016年2月10日
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やりきれない感情に包まれる実話に基づく作品。
にわかには信じられないような現実…途中からは、不幸すぎる、過酷すぎる、ひでーな!と観ていたんですが、それさえも救いだと語られた瞬間から重く重くなってきました。

中国の一人っ子政策、なんとなくの概要だけは知ってました…多少理解出来ないシーンもありましたが、これは国民性の違いなのだろう。

中国人が中国という国、政府に対し訴える映画でもあるかと思います。

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豆

3.5急成長国家の足元の問題

2016年2月7日
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悲しい

怖い

興奮

中国の抱える様々な問題が
ある日突然我が身に降りかかる。
悲しみや怒りを喚起する
エネルギッシュな映像に
感情をとことんかき乱されました。

切ない切ない…
ポンポンの幸せをひたすら願う。

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しげぴい

3.0揺らめくカメラ

2016年2月3日
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泣ける

悲しい

絡み合ったケーブルと格闘するホアン・ボーを、クレーンによって華麗に動くカメラが捉える。
揺らめくようなカメラワークを駆使して、でも人生の困難をしっかりと描くのは、「ラブ・ソング」と変わらぬ作風。
ヴィッキー・チャオとホアン・ボー。今や中国映画界の2大スターと言っても過言ではあるまい。二人ともどんな役を演じても上手い。
久しぶりにピーター・チャンの映画を楽しんだ。そろそろ「君さえいれば 金枝玉葉」を娘と一緒に楽しめるかも。

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佐分 利信

5.0なんかいろいろ凄い。

2016年2月1日
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悲しい

難しい

幸せ

まずは実話、ってことに驚愕。
こんな事件が多発している事も、子供たちを探す宗教団体みたいなグループや流れ作業に忙殺される裁判官や都会と田舎の貧困さ、ひとりっ子政策とか、いろんな問題を詰め込んでつなげている脚本に感嘆。
そして登場人物全員に感情移入できてしまう。
本人達のエンドロールも驚いたけど…。
親と子の気持ちが痛いほど伝わる傑作。

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peanuts

4.5二転三転する話の展開に驚愕した

2016年1月31日
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泣ける

悲しい

難しい

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突貫小僧

5.0心をかきむしられる思い

2016年1月20日
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泣ける

悲しい

難しい

凄まじいストーリーに単純な感情表現ができないくらい、心をかきむしられました。
事実をもとにした話ということだが、中国ならではの社会問題が強く反映されているような作品。制作に携わっているスタッフや主演者全員の力強い意志を感じました。
涙する場面が何度かありましたが、描かれている事柄はひどいことだらけで、誰も得をしている人がいない。問題の根深さを強く感じます。
かなり脚色しているところも多々あるように見えましたが、それは世に訴えるための強い意志の表れであると捉えられます。
娯楽映画を超越した主張と問題提起がここにはあります。

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SH