ディストラクション・ベイビーズのレビュー・感想・評価
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殴り殴られ
状況説明を極力省いた手法が良かった。欲望のままの暴力が延々と描かれる内容だからこそ考えないで、感じることができた。
ただ主役が無双すぎて、仙豆 食ってンのかい!とツッコミを入れたいので星4つで。
ただただ暴力をめちゃめちゃ楽しむ柳楽さんの怪演
理解は出来ないが心底楽しそうに暴力を振るう奮う柳楽優弥は凄かった。序盤は痛々し過ぎて見てられないが段々強くなってきて。。。
後は菅田くん池松くんはどっちもへたれ役過ぎて面白い。人を殺した小松菜奈を見てどうだったと聞く柳楽さんが印象的。
狂ってるけど嫌いじゃない
この映画はキャストをみただけで絶対面白いだろうなと思って、ずっと前から鑑賞しようと意気込んでいた映画でした。レビューではただ最初から最後まで殴りあっているだけだと聞いていましたが、まぁあながち間違ってはいませんね。
この映画を観ると一貫して、監督は”何か普通とは違うこと”を目指しているのは伝わってきました。それは映画の一番初めのシーンから度々使われる、不協和音をあえて作り出し不規則のリズムでこれまた”普通とは違う”音楽を作ろうとするバンドサウンドからも、また同じことを思いました。
この映画は賛否両論ある映画だと思いますが、本当に評価できるのは俳優さんたちの演技だと思います。よくあそこまで役柄を作り上げられたものだなと。本当にそれぞれがいい味を出していました。
菅田将暉なんかファンであっても彼のことを嫌いになってしまうんじゃないかというほど、狂気むき出しで演じてみせていました。
あと村上虹郎くんの演技が良い、、彼はデビュー作の二つ目の窓からみていますが大人になりましたね、、キーパーソンである弟の演技非常に味がある。
”喧嘩の生ライブ”というテーマで作られたというこの映画ですが、やたら全員が全員強くてアコション盛りだくさんのクローズのような映画ーーあれはあれでかっこいいのですがーーとは違って本当にリアルな喧嘩を再現しています。
なんだ殴り合ってるだけだと思って鑑賞すると本当にただの狂った映画に思えてしまいますが、そうではない、この映画にはテロリスティックな、でも重くて深いようなそんな要素が垣間見える気がします。
とにかくギラギラした目
ひたすら殴る蹴るの2時間(^_^;)
感動やカタルシスとは全く無縁の映画で、柳楽優弥さんのギラギラとした目が、とにかく一番の印象です。
暴力に満ちあふれていて、嫌な気分になる人も多いでしょうね。
でも…理不尽なまでの暴力と
それに巻き込まれ、狂気へと突き進んでいく周囲の人間の感情が上手く描写されていて、
映画としての完成度はとても高く、十二分に評価されるべき作品だと感じました。
薬にも毒にもならない、よくある地方ロケの作品なんかより、全然「映画だな!」って思います。「毒」しかないですが。
俗悪 不快感
愛媛県松山市を何故舞台にしたかの意味が解らない。喧嘩神輿と言うが単純に暴力だけで、そこにはストーリー展開も何も無く、観終わった後も不快感だけが残る。所謂、色々なアグレッシブな映画も沢山観て来たがこれは 観るだけ損。色んな価値観の人間も居るだろうが、何のストーリー性も地域性も何も無い不快感の残る映画で在った。
物凄い狂気
特にストーリー性があるわけでも、感動があるわけでもないですが、見終わった後、ただただ凄かったなあと思いました。殴られても立ち上がってくる不気味さや一点を見つめる目力が印象的でした。
柳楽優弥さんはセリフが本当に少ないのに、圧倒的な存在感でした。
菅田将暉さんはさすが、という感じ。総理大臣からさだまさし、暴力に堕ちていく少年まで何から何までやってのけてしまう恐ろしい俳優さんだなあと感じました。
この、狂気にまみれた登場人物の中でも一番の狂気は、小松菜奈さん。ラストシーンにはぞっとしました。
村上虹郎くんのやりきれない表情もとても良かったです。登場人物の中で唯一の正気です。
脇を固めている俳優の方達の演技も素晴らしかったで、どこにも隙がなかったです。
なかなか狂い過ぎててよき映画
.
危険なものにワクワクしてとても引き込まれてく。
刺激的な何かに惹かれてく。
「楽しければいいけん」
その一言が とても考えされられる。
ただただ ひたすら 何度も 人を殴り殴られる。
殴って 殴られ 殴って 殴り合いが続く。
殴る時の音 映像 演技 かなり リアルで
思わず顔に 力が入って
物凄く 熱量と狂気を感じて観てた。
キャストさん達がこの方々しか
いないというぐらい 最高の演技だった。
柳楽優弥 菅田将暉 小松菜奈 村上虹郎
この方々の演技は圧巻でした!
.
感動がラストまでもたない
「おもしれえなあ」とキャラ紹介的な前半は観てて「主人公のキャラ起ってるなあ」と思ったの。
ひらすらみんな演技うまいしね。小松菜奈も頑張ってた。
キャラ紹介も終わって、さあ、というところからストーリー動かないんだよね。そこでちょっと飽きちゃった。
世界観はマンガの《ザ・ワールド・イズ・マイン》と似てたなあ。
愛媛県松山の人は太っ腹だなぁ。この映画のロケに商店街使わせるなんて
「当て勘」っていうくらいなのである種の才能か、主人公の顎を打ち抜くあの能力。三浦誠己の長いリーチを生かした闘い方が細い体格と相まって魅せる(負けっぷりも含め)。
三津厳島神社の喧嘩神輿をもっと見せて欲しかった!
オープニングも良かったが、時折入るノイズのようなギターとドラム(後半の重低音が更に効いたパートも)がゾクゾクする。
!
初め構えて見てたけど、途中から慣れてきて引き込まれた。
全体的に陰鬱だけど、真正面から暴力を描いているところが逆に清々しくもあった。だから見終わったあと意外とスカッとしてた。
菅田くんのクズっぷりが最低で最高だった。柳楽さんはセリフも少ないし表情も変わらないのだけど消えない存在感がすごかった。
かっこ悪い取っ組み合いの喧嘩が、妙にリアルを感じる。
映画の雰囲気は「共喰い」のようだ。
地方の町に残る因習やら、知らず知らずに受け継がれてきたDNAみたいなものによって、眠っていた血が覚醒してしまったように弾けだす。止めようのないくらいの激しさで。瓶底の栓が不意に抜けて、何かがどばどばっとこぼれ落ちてしまう感覚に似た、絶望とともに。
タイラの台詞が極端に少ないのが新鮮で、そこにいるのはもしかしたら人ではなくて、人の皮を被った猿なのかもしれない。しかも、厄介なことにわずかながも知恵がある。人に飼われながらもなつくことなく、凶暴性だけが肥大してしまった動物園の猿のように。サングラスを気に入るところや、からかってくる奴に威嚇するところなんざ、まさに猿そのものだ。
ナナが農夫を痛めつけてきたとみるや、「どうやった?」と何度も聞く。面白かっただろ?とでも言いたげに。そんなタイラこそ、自分より強い奴を見つけては食って掛かって、勝つまで食らいつく。何度でも挑み、勝つまで夢中になる。痛みさえ感じやしない。
それでいて、嫌悪感を持てないのは、いつだって拳ひとつで喧嘩をするからだろうか。武器なんて卑怯なものは使わない。いや、武器を使うことを知らないだけか?それはそれで、恐ろしいことになるが。
だいたい、ユウヤやナナのほうこそゲスな奴らで、そのせいでタイラの喧嘩に潔ささえ感じてしまう。
ラスト、喧嘩祭りに舞い戻ったタイラ。血が騒ぐのか。このあと、どうなってしまうのか。そうハラハラしているところに、弦をこする様に野太い音を響かせるギター。このまま延長戦へ、って感じが上手い。
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