「不穏な映画」ディストラクション・ベイビーズ ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
不穏な映画
終始不穏な感じを漂わせながら、その理由も原理も提示しない。それが狙いなのだとは思うが、やはり据わりどころが悪いのは確か。まぁ、それも狙いか。
殴り合いの音に効果音らしき音を使わず、肉と肉、骨と骨がぶつかり合うような音を使っているのも良い。ただ、音楽はうるさすぎたかな、意図は分かるのだけど…
役者達はみな素晴らしい。
緩んだ歩き方だけで不穏さを醸し出す柳楽優弥、菅田将暉のクズっぷり。
しかし、なんといっても小松菜奈が良い。天使のような外見ながら、地方のヤンキー崩れで万引き常習犯のキャバ嬢をリアルに演じて見せ、キレた演技も最高。ファンになってしまった。
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