「「もっくん」の凄さを知らされました。」永い言い訳 だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
「もっくん」の凄さを知らされました。
もっくんを映画で観るのは
初めてでした。
西川監督の映画も初めて。
どこかしら河瀬直美監督を
感じさせるのは、
女性監督だからなのか。
演出がとてもナチュラルだからなのか。
まずは、とにかく
子役が可愛い^_^
すごくナチュラルな演技でした。
これはもう、演技じゃないのかも(^^;
洗濯物のたたみ方を
妹ちゃんがもっくんに教えるシーン。
本当に日常を切り取ったかのような
そんな素敵なシーンでした。
わがままな年頃の妹に
イライラするお兄ちゃん。
でも、お兄ちゃんだから。
と自分を抑え込もうと大人になる。
でもやっぱりまだ6年生。
父親にも反抗してしまう。
竹原ピストル
演技がむちゃくちゃ
うまいとは思わないし
この映画を引っ張ってる、
とまでは言えないと思うが、
この映画になくてはならない存在。
こんな親父おるよなぁ。
えてしてこんな親父の息子ほど、
しっかり者になる。
で、そんな父親が恥ずかしくて仕方ない(^^;
わかるわ〜。
池松壮亮。
おそらく世代的に「ゆとり」?
自分よりもずいぶん年上の主人公を
どこか達観した目で見守る。
常に冷めてる感じか
ナイスキャストでした。
あらすじから想像されるよりも
重たくなく、気軽に観に行ける。
でもちゃんと心に刺さるものがあるし
泣けるし、クスッと笑える。
もっくんと子供達の
アドリブ?とも思えるやり取りは
自然と笑顔になりました^_^
強い人はね。
逃げずにちゃんと
悲しみと向き合っている。
だから涙が出てくる。
泣いてるから弱いんじゃない。
この言葉には、泣かされました。
やっぱりこの映画は
もっくんにつきます。
すごい役者さんですね。
オープニングで
奥さんに髪を切ってもらってるシーン。
20年も連れ添ってるのに
微妙な「よそよそしさ」を
あそこまで醸し出せるのは凄い。
主人公は
自分に自信がなくて
とにかく女々しい。
イライラするくらい女々しい。
本当はいいやつなのに。
それを見事に演じてました。
なんで、みんなで楽しく鍋食べてんのに
そこで、あーゆー事言うかなぁ(^^;
映画とは分かりつつ
本気でイライラしました(^^;
カップルでも
家族でも、
もちろん夫婦でも
誰にでもお勧めできる良作です。
西川美和監督と
本木雅弘。
今後追いかけたい
監督と役者さんに出会えた日でした。
個人的には
河瀬直美の作品で
もっくんを観てみたい^_^
カメオ出演でいいから
樹木希林も一緒に^_^