「ビスケッツ!ビスケッツ!」ミラクル・ニール! ラビ田さんの映画レビュー(感想・評価)
ビスケッツ!ビスケッツ!
サイモン・ペッグ大好きなので映画館へ。面白くないはずがないのですが、主人公ニールのボンクラ感がペッグらしすぎて素晴らしく、他のキャラクターもみんなボンクラで、笑いながら鑑賞し大満足で映画館を出ました。幸せ。
ボンクラが何でも望みを叶えられる能力を手に入れたらどうするか?ボンクラなのでボンクラらしいレベルのことしか思いつかない。そのボンクラぶりが、ダメすぎて笑える。「俺のアレを巨根にしろ!…デカすぎだよ!女性が喜ぶサイズにしろ!…色はもうちょっと白く!」とか。アホかと。でももし自分が同じ能力を手に入れたら絶対同じことしちゃう。「ボン・キュ・ボンにして!…巨乳すぎだよ!ムダ毛をなくして!」とか。
死人が蘇ったらゾンビだったり、ダメ友をアヒルにしたら暴れたりと、過去のペッグ出演作ファンへのサービスもたっぷりで爆笑。
今は亡きロビン・ウィリアムズが声をあてたことが号泣ものの愛犬デニスは、“合理的”に人間の言葉が話せるようになっても、欲望最優先の犬らしさが本当によく表れていて、やっぱりロビン・ウィリアムズすごい。あんたの脚に腰をすりつけたいよ!エンドロールの「喘ぐデニス」最高。デニス、アイラブユー!
ヒロイン?のキャサリンは、優しくていい人ならとりあえずいいじゃんヤッちまえ!という短絡的な行動が、経験を積みつつ30代の後がない焦った女性らしくてよい。そして「気持ちも何もかもすべてを操れる人をどうやって愛すればいいのよ!」というセリフにはグッときました。そうだよね。神様を愛することはできないよね。崇拝することはできても。
崇拝といえばボンクラ友達レイが、想い人から崇拝されてヒドイ目にあっているのも、絵的なアホくささがよかった。
アホといえば恋敵?のグラント。ニールを脅して思うままに願いを叶えているのに、願いが「信号機をずっと青にしろ」とかで、事故が起こる街を見て喜ぶ頭の悪さ。アホか。足の短い犬になるとかわいかったです。
笑ったポイントは挙げればきりがないです。劇場は公開4週目で21時の回にしては人がそこそこいて、みんな笑い声をあげながら観ているのも、雰囲気が楽しかった。
友達と「ボンクラ映画観ようぜ!」で体に悪い飲み物とお菓子ぱくつきながらお家鑑賞しようと思います。