スキャナー 記憶のカケラをよむ男のレビュー・感想・評価
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宮迫は宮迫だった?
野村萬斎の初現代劇の出来栄えは如何に?
映画 陰陽師で世間に広く知られるようになった狂言師 野村萬斎の初めての現代劇への挑戦ということだけで観に行った。
人の記憶のトレース物というと、洋画の記憶探偵ってお話があったが、こちらの出来栄えはどうでしょう⁈
オープニングから野村萬斎の奇っ怪な演技が冴え渡り、否応なしに人の記憶を観てしまう主人公の苦悩が伝わってくる。今後の展開に期待感 増大中!
後半の伏線の張り過ぎ演出のせいで、理詰めというよりは体感的に真犯人はわかってしまったため、ラストシーンに さほど驚きや感動はなかった。
しかしながら、エンディングで主人公のかつての行いが報われていたシーンは良かったね。
シリーズ化するかは微妙な出来でしたが、続編が出たら また観たいです。
さすがに話に矛盾を感じる
手練の金子監督による異色娯楽ミステリー
残留思念と呼ばれる物や場所に残る人間の記憶を読み取れる特殊能力をもつ男が主人公の異色ミステリー。
ピアノコンクールを目指している高校生少女・亜美(杉咲花)。
彼女の先生・沢村雪絵(木村文乃)がある日行方不明になってしまった。
事件に巻き込まれた可能性はあるが、成人女性の失踪に警察は動いてくれない。
二進も三進もいかなくて、亜美は、雪絵がその特殊能力を信じていた元お笑いコンビに、雪絵捜索の依頼をすることにした・・・というハナシ。
その元お笑いコンビが、野村萬斎扮する仙石和彦と、宮迫博之扮する丸山竜司ということ。
残留思念を読む特殊能力という超常能力の描くのに、脚本も演出もかなり丁寧に進めている。
特に、特殊能力を用いてお笑いを演じていたが、その能力は自分の都合の良いようには扱えないだとか、常に読み取れるのではないとか、読み取った思念が協力であればあるほど精神的ダメージが大きいだとか、そんなあたりを丁寧にみせていきます。
ここいらあたりをおざなりにしてしまうと、映画の世界観(いわゆる「嘘」)が崩れてしまうので、ちょっとチンタラしてるのではありますまいか、と思うほどなんだけど、この前半は評価したい。
また、簡潔にではあるが、仙石の口から、読み取る仕組みはこうなっている、と説明させて、後半のミスリードの布石にしているあたりも上手い。
物証物証で謎の核心に迫る通常のミステリーと異なり、被害者の思念を読むのだから、犯人の姿はみているはず。
ならば、ミステリーとしては、すぐに謎がわかってしまうのではないか、という予想を覆す展開も、前半の布石が効いているから。
なので、謎が詳(つまび)らかになるあたりまでは面白く観ていられるのだけれど、その謎が明らかになった後が少々「泣かせ」が入りすぎて湿っぽい。
これは、古沢良太脚本の悪い癖が少々出たかもしれない。
とはいえ、かなり面白く観れましたよ。
土曜サスペンス以下の作品
期待を膨らませ(^O^)/
洋画にオマージュしたシーンに興醒め Orz
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