劇場公開日 2016年6月25日

「【”ひまわりと太陽”従妹だが、性格が真逆の笑顔無き堅物の弁護士と天真爛漫な詐欺師が繰り広げるハートフルコメディ。吉田羊さんと木村佳乃さんはヤッパリ素敵だなあ。】」嫌な女 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”ひまわりと太陽”従妹だが、性格が真逆の笑顔無き堅物の弁護士と天真爛漫な詐欺師が繰り広げるハートフルコメディ。吉田羊さんと木村佳乃さんはヤッパリ素敵だなあ。】

2025年9月24日
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■笑顔無き堅物の弁護士の徹子(吉田羊)。彼女はその性格故か直ぐに離婚。ある日、そんな彼女の前に、徹子とは正反対で幼い時に貰ったTシャツを徹子の前で”人と一緒は嫌!”と破り捨てた、目立ちたがり屋で、明るい破天荒な従姉・夏子(木村佳乃)が現れる。
 徹子は直前の婚約破棄で慰謝料を請求されている夏子の弁護を担当することになるが、この再会が徹子の生活を搔き乱しつつ、変化を与えていくのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・堅物の弁護士の徹子も、詐欺師だけど情に厚い夏子は、嫌な女には見えないけどなあ。逆に人生を彼女たちなりに一生懸命生きているように見えたけどなあ。
 マア、夏子のやる絵画詐欺はマズいと思うけれど。

・徹子は何だかんだ言いながら、夏子の弁護を引き受けるし、夏子もいつも徹子を頼って来るのである。良いコンビじゃないのかな。

・チョイ、沁みたシーンは夏子が、末期の患者敬ちゃん(寺田農)を、毎日見舞いに来るところかな。例え、それが遺産目当てでも全然顔を出さない息子とは大違いだし、敬ちゃんも夏子が来ると楽しそうだし。

・そんな姿を見た臨床の患者(織本順吉)は別れた妻に、詫びの言葉を述べるビデオを、徹子に撮影して貰うのである。その言葉を聞きながら涙を流す徹子。
 それも又、太陽の様な夏子が病室に現れたから、末期の患者は詫びの言葉を残そうと思ったのではないかな。

■今作では、堅物の弁護士の徹子も、詐欺師だけど情に厚い夏子も、実はお互いに頼り合いながら生きている事が徐々に分かって来るのである。
 爽快なのは、夏子が且つて加担した絵画詐欺の男が、綺麗な女性(佐々木希)を騙して、結婚式をしている所に、夏子が乗り込んで、男が綺麗な女性の事を”あんな、金づるの女はいないんだよ。”何て、自分と徹子の前で喋ったビデオを流しちゃうシーンだな。
 夏子は、ヤッパリ良い女なんだよ。

<今作は、従妹だが、性格が真逆の笑顔無き堅物の弁護士と天真爛漫な詐欺師が繰り広げるハートフルコメディなのであり、映画初主演!の吉田羊さんと木村佳乃さんの魅力溢れる映画なのである。>

NOBU
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