バジュランギおじさんと、小さな迷子のレビュー・感想・評価
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2カ国仲良くなればいいなぁ
幼い頃から声が出せないパキスタン人シャビーダーは寺院の願掛けに母親と出かけるが、途中国境跨いだのインドで置き去りに。
そのインドで出会ったお人好しのバジュランギがしょうがなくシャビーダーの帰還を手助けする御話。
上映時間が長いのはインド映画特有の歌があるからw。そこは暖かい目で観ましょう☺️
所々「バジュランギおじさんはアホなんか?」と思ってしまう所はあるものの、シャビーダーを何とかパキスタンの故郷へ帰してあげようと頑張る姿には、ついつい続きを観てしまう魅力はある。
旅の途中合流する特ダネ専門リポーター&カメラマンも映画に良いアクセントを加えて、物語をより感動のラストへ導いてくれた。
終盤・ラストはベタで誰でも予想つく展開ではあるが、ウルっと涙を誘うし、観てよかったと思う作品でもありました。
過去視聴作品「PK」の様に、インド&パキスタンの政治情勢も絡む作品だが、垣根を越えて良い民族同士になろうとする想いが伝わる作品でした。
「YOU達、仲良くしちゃいなよ!」と天国から聞こえて来そうな作品ww
インド映画に耐性が出来、好きになった方にはオススメします。
愛はすべての壁を越える / イマジンの幻
自分の命を捨ててでも迷子を助けようとする愚か者の勇姿。
こんな愚か者の夢が、いつかは必ず世界を甦らせるのだと、その希望を胸中に回復させてくれる映画でした。
真夜中にヘッドフォンを着けてDVDで観ました。
だから自分には聞こえなかったのですが僕は声を出して泣いていたようです。
主演のバジュランギおじさん=俳優のサルマーン・カーンは、この演技は本気ですね、真心から2つの国の分断の回復を祈っている彼の「素の表情」が出ているように感じます、彼は制作にも関わっています。
その点“おじさんつながり”でフランス映画「バティニョールおじさん」の事もあわせて思い出しました。監督自身が主演を演じ、そのストーリーにのめり込む真剣さのあまり監督はバティニョールおじさんそのものに化身してしまっています。小さな命を守るために怒り、泣き、愛を絞り出すのです。おじさんの鬼気迫るエンパシーからシンパシーへの変化。
ご覧になっていない方にはこれもオススメです。
インドとパキスタンは元々はひとつ。今は水爆を構えて睨み合う隣国。
それにしても「植民地」は罪だな。喜びの独立を果たしたかったはずのふるさとの心を破壊して、思ってもみなかった分断と仲違いを残して列強 (宗主国) はケツをまくって逃げるから。
イギリスがやらかした香港も、そしてアジアにおける中国 × 台湾の一触即発状態や、南北朝鮮の戦争状態についての旧宗主国=我が国日本の過去も。
そんな事も思いました。
・・・・・・・・
2024.7.7. 再観賞
塩尻市の、わが推しの映画館「東座」にて、
いつもはふんわりとパフュームが香る館内が、今日はカレー✨✨です!
松本の「DOON食堂 印度山」のご主人が素晴らしく美味しいキーマカレーを提供してくださいました。
うーん、こんなに上等の挽き肉をふんだんに使って、儲けになるのだろうか?と心配になるような一皿でした。
オーナーのアシシュ・シルプカーさんはバジュランギおじさんみたいに お人が良いんでしょうね。北インド、ウッタラーカンド州デーラー・ドゥーンご出身。
小さなロビーでお客さんたちは上映前に舌鼓です。(僕はテイクアウトで頂きました)。
いい館主は、いいお友達をお持ち。
素敵な人脈のおかげで、こうして映画とコラボした楽しい企画をやってくれます。
もちろん今回もいっぱい泣きました。
はからずも、泣いてしまった
人と人の繋がりに"境"無し
シンプルで力強い
全てを超えて行け!
人は憎しみより、愛や思いやり、優しさであると信じたい
人のいい男が迷子の女の子を家まで送り届ける旅に出る。
ロードムービーの類いとしてはよくある設定かもしれないが、これがインド映画の手に掛かると…
笑いと人情の珍道中、歌や踊りも勿論、トラブル続出でハラハラ、宗教や国家間の問題も込めつつ、ハンカチじゃなくタオル必須のラスト…。
これだけたっぷり詰め込みながら全く破綻しない、大ボリュームの面白さと感動。
やっぱインド映画ってスゲェーわ…。
インド人の男、パワン。周りから“バジュランギ”と呼ばれている。
10回も落第するほど学の方はアレだが、バカが付くほど誠実で正直者で、皆から慕われている。
運命の女性と出会い、彼女の実家で彼女の家族と暮らしているが、彼女の父親から一人前になるまで婚約を認めて貰えない。
そんな時出会ったのが、この一人の女の子。
どうやら迷子らしい。
何処から来たのかどころか名前すら聞けない。
何故ならこの女の子、口が利けず字も書けない。
“ムンニー(お嬢ちゃん)”と呼ぶ事にし、いったん家で預かる事にするが、とある事でとんでもない事を知る。
ムンニーは、パキスタン人だった…!
(ムンニーの名前は、シャヒーダー。パキスタンからインドに願掛けにやって来たが、母親とはぐれてしまう…という経緯が序盤で描かれるが、レビューはあくまでパワン目線で、シャヒーダーも“ムンニー”と表記する)
インドとパキスタン。
日本人にはよく分からないが、両国には過去に何度も争いがあり、悲劇が起こり、その対立は今も尚続いている。
彼女の父親は大激怒。追い出せ!…とまで。
パワンもさすがに困り果て、パキスタン大使館に連れて行く。が、ここで…。
この時のパワンの行動に胸熱くさせられる。そして、ある決心をする。
国境を越えてパキスタンに行き、ムンニーを家族の元に送り届ける。
信心深いパワン。全ては、ハヌマーン様の思し召し。(“バジュランギ”とは、ハヌマーン信奉者の意味)
彼女やその家族は猛反対。
バカ誠実でバカ正直で信心深いと言う事は、一度決心した事を投げ出したりはしない。
猛反対を押し切ってまで旅立つ。
…が、ここからが本当に山あり谷あり。
最初の難題である国境越え。
さらにパキスタン警察から、スパイと間違われ追われる身に。
果たして無事、送り届ける事が出来るのか…?
苦労の連続だが、ここからがグッと面白さが増す。
シリアスや深刻になり過ぎず、笑いと涙で。
パワンの宗教感やインドとパキスタンの対立関係も色濃く意味を成してくる。
国境越え。たまたま知り合ったパキスタン人の計らいで密入国しようとするが、パワンはそれを拒否。
国境警備隊に許可を得て、堂々と入国する。
何故なら、ハヌマーン信者はコソコソなどしない。
が、そんな事が通る筈もなく、当然捕まる。
イカれてると思われても、それでもパワンは真っ直ぐに訴え続け…。
立ち塞がる者も居れば、協力者も。
バスの運転手や先生。
そして、同行する事になったTVリポーター。
そもそもはこのリポーターがパワンをスパイとし、特ダネを狙っていたのだが…、
ムンニーの純真無垢な瞳とパワンの真摯な姿に打たれ、自分が間違っていたと知る。
言うのは少々気恥ずかしいが、良心、善意、愛…これらに心を動かされない人は居ない。
…いや、でも居るのだ。
彼女の父親、警察、TV局ら偏見や頭の固い連中が。
勿論、歴史の悲劇は忘れてはいけない。どうしても譲歩出来ないのも分からんではない。
でも、ムンニーや今を生きている我々が何か悪い事でもしたのだろうか…?
ああいう頭の固い連中が居るからこそ、ずっと偏った感情に縛り付けられたままなのではないか…?
結局国家間の対立は、進展しようと努力しない国のお偉方や一部の傲慢な輩のせい。
人と人一対一の関係では…。
そういった面が、本作には描かれている。
サルマン・カーンの人間味たっぷりの好演もいいが、時々ちょっとお転婆なムンニーことハルシャーリー・マルホートラが天使のように愛らしい。
ロケーションも素晴らしい。
少々過剰描写でご都合主義で理想的過ぎでもあるが、非常にドラマチックで、これぞ映画の醍醐味。
と言う事は、言うまでもなくハッピーエンド。
で、ここが特に目頭熱くさせる。
遂に遂に遂に、ムンニーの家がある村を突き止める。その目的地直前、検問。
そこでパワンが取った行動には、日本人なら心揺さぶられる事間違いナシ。所謂“自己犠牲”。
パワンにとってこの旅は、何をもたらしたのか。
自分の身にも危機や危険が降りかかり、ハチャメチャにまで。
見返りすらない。
でも、ただ一つ。
ムンニーが家族と再会出来た。
何と嬉しく幸せな事か。
おじさんと女の子が起こした奇跡。
愛や思いやり、優しさ。
それらを、国家間の対立に疑問や訴えを込めて。
タイムリーに日本では、某国との関係が最悪なまでに悪化している。
あちこちで、お互い誹謗中傷のやり合い。
そういう状況や経緯に陥ってしまった事情は複雑だが、何て哀しく愚か…。
この映画を見せてやりたい。
ボリウッド童話
旧インドは英国の植民地政策で不満を逸らすためにヒンドゥー教徒とイスラム教徒の反目を利用してきたこともあり、独立時にインドとパキスタンに分裂した。統一を願ったガンジーも暗殺され今では核でにらみ合う最も危険なエリアと言われて久しい。
製作・脚本・監督のカビール・カーンはムスリムの父と、ヒンドゥー教徒の母の間に生まれ、自身も2児の父である。今の大人たち世代では難しいとしても子供たちの時代には平和が訪れるように願って童話のような話を創ったのでしょう。もちろん親が観てもよほどの偏屈でなければきっとほっこりと癒されるでしょう。童話といってもボリウッドのプロが作っていますから映画に遜色はありません、お約束の歌や踊りも、童話ですから多少怖い話も、そして奇跡が起こります・・。
二本立て二本目、今日の本命。 期待度マックス、満点を願ってた。だっ...
二本立て二本目、今日の本命。
期待度マックス、満点を願ってた。だって少女が可愛すぎる。
しかし、始まってみて少々ガッカリ。随所に見える。女性蔑視といきすぎの宗教信仰。踊りはほぼ男性のみ、幼い少女の人身売買。少女の行く末が心配。真面目すぎて周囲を危険に晒す主人公にもイライラ。加えて時代錯誤の拷問警察。
しかし、ラストは魅せます。分かっているのですがやられます。宗教を超えて人間としての愛を、というメッセージも良かった。でも最後もやっぱり神?というのがまことに残念。印パを始め、宗教に毒された人々に届けて欲しかったのだが。
ゆきすぎた宗教崇拝、もうやめにしませんか。世界の争いはほとんどがこれ。せめて他の信仰を許容できる寛容さを。切に願います。
反則と思えども心動かされるハートフルストーリー
物語は結構冗長。筋もまあまあ予測できるもので、全体的に力業感がある。
なのに、抗えずに心動かされるのは、何故なのか。
迷子の子役の愛らしさは、もう理屈ではない。台詞のない役を、仕草や表情で力一杯表現する演技力は壮観。
また、発信するメッセージが解りやすくブレがない。国を越え、宗教の違いを越えた、人と人との、尊重、共感、思いやり。紛争や諍いの絶えない現代に、ホッと温かさをもたらし、自らの身を振り返らせてくれる。
ヒンドゥー、イスラム、どちらに片寄る事なく、双方に不理解と寛容さが描かれているのがいい。敬意をもって、相手の宗教の仕草で感謝を表したラストシーンは感動した。
ハヌマーン神を信仰する、朴訥で正直者の主人公というのが寓話的でもあるが、非現実な奇跡に偏りすぎず、現実のままならなさをもしっかり描いているのも、この映画では良かった気がする。
青年と少女、途中からもう一人加わって、都会から山岳地帯まで美しい景色の中を、人々と出会い、トラブルをすり抜けながら旅していく様は、ロードムービーとしても楽しめる。
長い上映時間や深刻なテーマも、歌や躍りやコメディ要素、たっぷりの愛と人間性に交えて、苦を感じさせず見せ抜いてしまうのが、インド映画のパワーなのだろう。
語るより、とにかく見て!伝わるから!と言いたくなる映画。
究極の愛と平和
今年上半期1位、いや、もしかして人生トップ5入
冒頭から前半 ☆☆☆ 前半から中盤近くウトウト…と (-_-)zz...
冒頭から前半 ☆☆☆
前半から中盤近くウトウト…と (-_-)zzz
中盤 ☆☆☆★★
この辺りから段々と面白くなって来る。
後半 ☆☆☆★★★
そして…。
クライマックス ☆☆☆☆★
もうあかん。(/ _ ; )
これ搾り取られるヤツだ!
なんとか決壊は免れたのは、前半部分に乗り切れなかったからで。もしそこをクリアしていたらクソやばかったな〜。゚(゚´Д`゚)゚。
2019年4月7日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン2
世界を救うのは何か
ムンニーの純真爛漫な言動と
パワンの一途さがいいです。
あやしい流れになってきたとき、
こうなって欲しいという観客の思いを
全部叶えるハッピーエンドな
ストーリー構成が安心。
紆余曲折あっても、
正直な行動をして苦労した人は
ハッピーになるべきなんだー。
現実は、
そうならない事が多いのだから
せめて、
スクリーンでは理想に浸りたい。
インド映画はドップリ浸れるです。
良心と、こうありたい心の姿に。
人と人とを繋ぐものは
なんだろう。
ある人は宗教
ある人は教育水準
ある人は歌、
私も漠然とそう思ってた。
本作は、
違う切り口で、
人類の最大課題の解決を示してました。
「バカみたいに信じること。」
ヒンドゥー教とイスラム教の宗教や
インドとパキスタンの国家などの
避けがたい対立の現状のなかでも
必ず良心をもつ人はいる。
良心が繋ぐパワーのスゴさが
体感できます。
良心が生み出す奇跡を
159分にちりばめた良作です。
おすすめ。
シンプルに楽しい!
インド映画らしい、楽しくてスッキリと後味のいい良品。
とにかくシャヒーダーちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、パワンの度を越した正直さが笑えて、後半のロードムービーも楽しくて、もちろん音楽も最高で、小難しいことを知らなくてもシンプルにエンタメとして楽しめる。
最後まで観るともちろん「国境や宗教や歴史を越えて、人と人とは分かり合えるのか」みたいなテーマについて考えざるを得ないわけで、あんまり洋画とか社会派の映画は観ないっていう人の入門編としてもとてもいいんじゃないかなぁ、長いけど。
ただ、ラストの兵士?のセリフと行動は、現実にはこうはならないよな…と思ってしまった。それとも日本と違って、インドやパキスタンではあの行動はリアリティがあると受け止められるんだろうか。
これ、今の日本と韓国に置き換えて作ることも可能だよな。
韓国から旅行に来てた口のきけない子供が親とはぐれて、日本人のレイシストと出会って…みたいな。誰か作ってくれないかなー
3回繰り返します、これは世界一
過去最高作品じゃないかと思える映画なので、書かせてください。
映画を見終わった後の階段で、若い女性が「インドとパキスタン、仲が悪かったんだ。」という会話が聞こえました。
映画の役割って、これだと思うのです。
知らなかったことを知らせること。
世に広げること。
彼女たちが見ようと思ったきっかけが、どのようなものだったかわからないけれど、見終わった後には、自分が少し変化する。
この映画がどれくらいの評価を得たのか知りませんが、私はこの作品にノーベル平和賞並みの価値を与えたいと思いました。
一人でも多くの人に見てもらいたい。
この映画で涙を流すことができて、すごく嬉しかったです。
最後のシーン。
国境の鉄条網を挟んだ両側にいた人々の数。
私がいちばん感動した場面です。
あれはただのエキストラだったのでしょうか。
これだけの人たちが、変えたい 変わりたいと願っているのなら。
世の中は確実によくなるという、希望をもたせてくれる映画でした。
主人公の信念を曲げない生き方にも感銘を受けました。
真心をもつ者には、真心をもつ者たちがが寄ってくる。
映画の力を感じさせてくれる作品でした。
出逢えてよかった。
とても素敵
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